オリンパスのカメラ事業売却を聞いて

突然？の発表とお知らせ

もう一週間以上経ちますが、私が現在メインで使っている OM-D のオリンパスがカメラ事業を含む映像事業の分社・売却を発表しました。
これは突然な発表では無くネットではそのようなウワサがしばらく前から流れていて、海外では GM がわざわざ否定したとの報道もありましたが、「やっぱり」という結果になってしまいました。

dc.watch.impress.co.jp

製品のサポート云々は当然のこととして、それだから「良かった！」と思うほどのことでは無く、大好きな小型一眼（レフ）カメラのオリンパスが今後どうなってしまうのかという心配と、カメラ・写真業界の行く末が本当に心配です。

今のオリンパスって何の会社？

ところでオリンパスユーザーからすると、「瑞光」のカメラ・レンズメーカーですが、オリンパスのサイトを見てみると、会社全体の事業紹介でカメラの画像が 2箇所載ってはいるものの、収益ベースでは映像事業はもう 1割にも届いていません。私にとってオリンパス製品としてカメラの次に馴染みのあるのは顕微鏡と吉村昭の「光る壁画」で知られた内視鏡。これらはいずれも映像事業ではなく医療事業なのでしょう。
カメラ事業の収支がトントンならまだしも、赤字の改善が見込まれないと今回のような「経営としての正しい判断」に行き着いてしまうのでしょうね。きっとこの一年間、映像事業の方々は何とか赤字回復をしてオリンパス本体としてのカメラ事業の復活をすべく必死の努力を重ねられていたのだと思います。しかし、世の中数字で動かざるをえないですからね‥

オリンパスってどんな会社？ — やっぱりカメラを外して語れないよね。オリンパスは。

個人投資家の皆さまへ：投資家情報：オリンパス

オリンパスの事業：個人投資家の皆さまへ：オリンパス

カメラを取り巻くマーケット自体が

www.bcnretail.com

BNC の情報ではレンズ交換型デジタルカメラ市場なんてコロナのせいもあって、対昨年、対一昨年比で地べたを這うよう‥
10数年前にミノルタカメラをソニーが買収したときは、センサー事業との相乗効果を見据えた長期展望を描くことが出来たのだと思います。でも今のオリンパスカメラにそのように手を差し伸べる会社ってあるのでしょうか。それともパソコンの VAIO の用にニッチと言われるところで独自に頑張るしかないのでしょうか‥

将来のオリンパスのカメラは‥

私は一貫したオリンパスユーザーかというとそうではありませんが、中学の時に親戚の叔父から使わなくなった M-1 (not OM-1) を貸してもらったのが始まりで、就職するまでずっと M-1 と OM-2 を使っていました。就職してしばらくして子供の写真には AF が楽ちんということで、ミノルタ (α7000) に引っ越してオリンパス機材一式を下取りに出してしまいました。その後ミノルタのカメラ事業がソニーに売却され、今回と同じような気持ちになった記憶があります。幸か不幸かソニーは本気でカメラ事業を強化し今のポジションを築いてくれましたが、A マウントユーザーの私は E マウントに乗り換えるのに抵抗を感じ今でも α900 と α77 II で止まったまま。愛着もあり一通りのレンズなどの資産もあるため売却こそしませんでしたが年齢による体力の衰えで軽いカメラに魅力を感じて EM-1 が出たときに再びオリンパスユーザーとなりました。
飛行機の写真をたまに撮るのですが当時の E-M1 は動体にはあまり強くなく飛行機の時はαの出番でしたが、飛行機以外では完全にオリンパスユーザーとして着実にレンズ資産も増やしてきました。 (Mk2, Mk3となってそこそこ動体撮影にも耐えられるようになっています。) 自分はプロでもない単なる趣味で撮影するだけなので、極端に言えば今の E-M1 x2台で当面何の心配も有りません。しかし、「α/A マウントの画期的な新機種は今後出るのだろうか？」と言うモヤモヤを抱えていた過去の記憶がチラチラするには嫌なもんです。 Micro 4/3 にコミットして（出来て）その新しい value を届けてくれる会社で居続けて欲しいと心の底から応援します。

⬇️ Mark III の発売によってぐっと安くなっても性能はほぼ変わらないお得な MarkII