現在は複数の Apple id を使っている
私は以前から Apple が Apple id の扱いをしっかり整理/説明してくれていないのだと不満に思うのです。今時のネットサービスは一つの id (アカウント)でそのネットサービスが一通り使えるのが当たり前です。が、Apple の各種サービス毎に異なる Apple id を使うことができます。
「できます」というのは前向きな表現をしていると思っていて、私の場合は意図しないうちに二つの id を使っていた、というのが実情です。
例えば、私はが (A), (B) の二つのメアドを持っているとします。現在の私はその2つのメアドを両方とも Apple id として登録しています。何をきっかけにそうしたのかはあまり覚えていないのですが、現状を確認すると以下のようになっています。
これらの登録状況は例えば iPhone/iPad では「設定」の名前をタップすると確認できます。
メアド(A)
- デバイス*1
- iCloud - ファミリー共有の管理者
- デバイス*1
メアド (B)
- サブスクリプション
- メディアと購入 (Apple Music)
- (旧) iTunes のライブラリ同期の id
この状況を簡単に表すと、
- iCloud は (A)
- Apple Music やアプリの課金は (B)
という状況です。言い換えれば Apple Music と iCloud は別々の Apple id に課金されているという事です。
現状の Apple 有料サービスは iCloud と Apple Music を契約
現在 Apple への支払いを伴うものは iCloud と Apple Music の契約をしています。iCloud は個人契約で 200GB(400円/月)、Apple Music は家族も音楽を聞くのでファミリー契約(1,480円/月)をしており合計 1,880円/月を払っています。。
クラウドストレージは Google Drive や Dropbox, Box も使っているのですが、やっぱり iPhone/iPad では iCloud は便利なので欠かせないですよね。
Music アプリは Amazon Music も使っているのですが、操作性や品揃えは私はやっぱり Apple Music の方が好みですね。
Apple One が登場した
2つの Apple id が自分の理解をこえて登録されている事に、「いつか id を統合しよう!」と自分の ToDo リストに書いてあったのですが、統合のメリデメが整理できずまた注意事項があるはずだと思ってずっとほったらかしになっていました。
そうしている間に 9月に Apple One が発表されました。
Apple One とは
Apple Music, Apple TV+, Apple Arcade, iCloud をワンパッケージにして少しお安くしたものです。
詳細は上記の Apple のサイトを参照いただきたいのですが、個人契約で 1,100円/月もしくはファミリー契約では 1,850円/月の2つのプランとなっています。
Apple への支払い金額がちょっと安くなって Apple One を利用できる!
Apple One の発表を見てみると、おー!なんと今の支払い金額合計(1,880円)より Apple One ファミリー契約の金額(1,850円)がちょと(30円!)お得!さらに(今はあまり興味がないけれど)Apple TV やゲームの Apple Arcade も使えちゃう!
ただし、iCloud の 200GB は自分一人だけではなくファミリーメンバーでシェアされてしまうのがちょっと抵抗感(せこい)。
決めてはこの記事
ちょこっと安くなるとは言え、上に書いたように私は2つの Apple id (A), (B) が本人もちゃんとわからないような現状と、サービスがワンパッケージになるということは単一 id で全てのサービスを提供/契約するということで、私が利用するににはギャップがあると感じていました。
しかし!こんな記事 ↓ がありました。気づいたのはほんの一週間くらい前のことです。
やはり世の中には複数の Apple id に苦しんでいる人は他にもいるようですし、それも Apple One では解消されるか、もしくは問題ないようにうまくやってくれるのではないかと期待できます。ちょっとの金額ですが安くなることもあって、「とりあえず試してみるか!」という気分になります。
こんな記事もあったけれど
実際に作業を始めてから見つけた情報なのですが、
Apple One、複数のApple IDを統合できない〜Apple関係者認める
なんて記事も出ていました!実はこの記事を目にしたときには既に下に書いた方法で Apple One の利用を開始してしまった後だったのですが‥
実際にやってみた
何はともあれもう Apple One の利用登録を済ませてしまったのですが、おおむね以下のような手順でした。
iPad の Safari で Apple One のページを開き「サブスクリプションに登録」
私の場合はファミリーを選択して「サブスクリプションに登録」ボタンを押しました。上にも書きましたように、私の iPad ではサブスクリプションは (B) が登録されているので、Apple One のサブスクリプションも (B) で進むはずです。
「iCloudストレージ用のアカウントを変更」
Apple One のサブスクリプションは (B) で行いましたが、既に契約のある iCloud が (A) で登録されていることをちゃんと検知したようです。 日本語としては舌足らずの感がありますが、「iCloudストレージ用のアカウントを変更」というのは「iCloudストレージ用のアカウントを Apple One のアカウント (B) から既存契約の iCloud用アカウント (A) に変更」という意味だと理解しました。そして変更するために「設定」を開くようです。
「サブスクリプションの編集」で iCloud に関連づけられたアカウント (B) を確認
「サブスクリプションの編集」画面では今契約する Apple One に関する詳しい設定ができるようです。オプションではファミリーにチェックが入っています。一番下に「iCloudストレージ用に使用するアカウントの管理」という項目があり、現在の設定が表示されています。
Apple OneのiCloudストレージは、現在App Storeおよびメディア購入にしようしているアカウント (B) に関連つけられています。
この図の「iCloudストレージ用に使用するアカウントの管理」を押すとアカウントを選択する表示に変わります。
ファミリーアカウントリストから iCloud に関連づけるアカウントを選択
ここでもともと iCloud 用のアカウント (A) を選択します。下の図にはファミリーアカウントがリストされていますが、対象のアカウント (A) はリストの外(上部)にあります。
ここで「確認」ボタンを押すと再び「サブスクリプションの編集」が表示されます。
「サブスクリプションの編集」で iCloud に関連づけられたアカウントが (A) に変更された
これで無事に iCloud 用のアカウントはもともとの (A) に設定することができました。この画面は後からでも「設定」アプリから確認することができます。
これで既存の iCloud ストレージを使いながら別の Apple id で Apple One をサブスクできたはずです!
Apple One 登録後は
Apple One のサブスクが終わった後は.... 特に何も変化ありません。今まで通り普通に iCloud は使えていますし、Apple Music も使えています。ま、同じサービス(+α)をちょっと安い料金で使えるようになるのが今回の目的だったので、それで良いのです!
翌日メールに
翌日 Apple から 「Apple One を楽しんでくださいね!」とメールが来たのは普通だと思うのですが、単体の Apple Arcade の無料体験メールが来たのはビックリしました。
Apple さん、頑張ってね!
*1:「設定」名前の下に表示されている「名前、電話番号、メール」に登録してあるメアド。