KuriKumaChan’s diary

Kuri ちゃんと Kuma ちゃんの飼い主の独り言

フィルムのデジタル化 04 - フィルムは 30年くらいなら保存に問題なし - この先もフィルムがオリジナル

フィルムのデジタル化を足が重くて始める前は、「今やフィルムよりデジタルの方がはるかに解像度も高く、一旦完璧なデジタル化をしてしまえばフィルムは捨てられる」、と言う考えがありました。またここ数年の酷暑でフィルムを保管しているクロゼットがある 2F はかなり劣悪な環境となっているはずで、フィルムの保存もこの先長くできないだろうな、という思いもありました。
しかし今回モノクロ、カラーネガ、カラーリバーサルと一通り保管していたフィルムを取り出してみると、意外と30年以上前のフィルムも状態よく保存できていて、カラーの退色やひどいカールの発生もなく、今後そんなに手間をかけなくてもフィルムのまま保存できそうだとわかりました。

一方フィルムをデジタル化したものに関しては、そう多くはありませんがホコリが取りきれなかったり、NLP 自動補正後の若干の補正やカラーポジ(リバーサルフィルム)で NLP の変換は不要であってもある程度 Lightroom での各種補正が結構必要なフィルムがあったり、デジタル化即「完璧なデジタル化」には程遠い状況にあります。特に現状の効率優先で進めている作業のアウトプットでは全コマ十分な補正を施すことは時間がいくらあっても足りません。

作業時間の計測は引き続き行っていますが、撮影フェーズで 15分前後LR/NLP(Lightroom / NEGATIVE LAB PRO) フェーズで 25-45分は必要だと言うことがわかって来ました。LR/NLP 作業で時間に幅があるのは、カラーだと

  • カラーネガだとスポイトツールで行うホワイトバランス調整のワンステップがモノクロに比べて増えること

  • カラーネガだとやはりモノクロよりは当然カラーバランスの補正なケースが多くなること

  • ネガポジ反転が不要のカラーリバーサルでもデジタル化した直後ではコントラストが高めなので Lightroom での補正が必要なケースがあること

と言ったような手間がかかることと、一番はカラーでもモノクロでも思い出ある当時のカットをじっくり眺めてしまうことが大きいようです。お気に入りのカットが出てくればちょっと手を加えてみよう!となるわけですよね。

現状、大幅な作業時間短縮の知恵は無くこの調子で作業を進めていくしかないのですが、「フィルムはオリジナルとしての役割をしっかり果たしてくれているから、フィルムも今まで通り保存しておいてデジタル化は完璧を求めずある程度鑑賞できる程度で進めていこう!」と言うモチベーションでやっていこうと思います。

もちろん完璧と言うのはなかなか難しい話ではありますが、Camflix FDA-135 と NEGATIVE LAB PRO で実用上私には満足できる範囲かな、と思います。なんだかんだと言って、思い腰を上げてようやく始めたフィルムのデジタル化、始めて良かった!