最近 Microsoft が発表した Windows 11 ですが、すでに Windows PC は私の環境ではすっかりメインではなくなって久しいので、あまり真剣に考えていませんでした。とは言え、Windows 10 の時も
「Windows 10 に無理矢理にでも移行させようとする Microsoft に嫌気がさしていっそう 10 にアップデートしたくなくなった」
とは思いながらもしばらくするとやっぱり Windows 10 にアップデートしてしまったように、きっと今回も移行できるのであれば移行するのだろうな、と思って、チェックプログラムを実行してみました。
Endeavor Pro5300
私の Wondows PC は Epson の Endeavor Pro5300 で、2012 年頃に Window 7 モデルとして購入したものだと思いますので、ほぼ 10年前の機種となります。
「PC の正常性のチェック」の実行
この日本語が今ひとつのチェックプログラムは Microsoft のサイトから導入できます。
チェックプログラムなのに実行すると「Windows 11 を導入しています」と驚かせるような表示がありますが、GA にもなっていないのに導入されるわけがないだろうと「今すぐチェック」を押してみます。 www.microsoft.com
結果はあっさりと「この PC では Windows 11 を実行できません」との表示。 不適合要因は示されていません。
Windows 自体を英語モードにすれば不適合の要因も教えてくれる?
移行の可否しか教えてくれなかったチェックプログラムが英語モードであれば否の場合の理由も教えてくれる様になった、とのことです。
Windows 11チェックプログラムに「アップデートできない理由」が分かる新機能 - ITmedia NEWS
Windows を英語モードにするには
設定 → 時刻と言語→ 言語 → Windows の表示言語
で "English (United States)" を選択し(場合によっては言語の導入が行われて)sign out/in で反映されました。
再実行
日本語でおかしな名称のチェックプログラムは "PC Health Check" と言う名称でした。Health Check を「正常性チェック」と訳したのはきっと Microsoft の人ではないと信じたいと思います。
どうやら "Secure Boot" に対応していないと言うことの様です。
そういえば Pro5300 を購入したあたりの時期には、旧来の BIOS 起動の仕組みから UEFI なる仕組みが出回ってきたところでしたが、私は UEFI はよくわかっていなかたので Disable にしていました。この辺りは変更してみる必要がありそうです。ついでにハードウェアでのセキュリティモジュールの TPM も Disable のままにしていたはずなのでこれも変更しなくっちゃ。
Pro5300 を Setup Utility で構成変更
再起動時に "Delete" キー押下で Setup Utility に入れます。一通り眺めて "Secure Boot" と言う直接的な項目名は見当たらなかったのですが、下記の項目は設定変更してみました。
"Security" → "TPM Function" を Enable に
"Boot" → "Boot Settings Configuration" → "UEFI boot" を Enable に
"Boot" → "Boot Settings Configuration" → "Boot Device Priority" の "1st" を UEFI に
それでもダメだって
再起動して "PC Health Check" を再実行してみましたが、残念ながら状況は変わりませんでした。
msinfo32 で確認してみる
Windows で一体ハードウェアがどの様認識されているのか確認するために、msinfo を実行してみました。
明らかに "Secure Boot state" は "Unsupported" となっていますので、Pro5300 では今の Windows 11 の基準では対象外なのでしょうね。気になるのが "BIOS mode" が "Legacy" となっていること。この後も Setup Utility で確認しましたが、"UEFI boot" は Enable になっていましたが、UEFI モード?になっていないのでしょうか。
負け惜しみ?
ま、Windows 11 がどうしても使いたいわけではないし、Secure Boot が
と言う仕様のようなのでまだ世の中には Secure Boot に対応していない PC は山ほどあると思われます。Microsoft が積極的に Windows 10 を 11 に移行させたければきっと条件も緩和される可能性もあるので、またその時に考えることにしたいと思います。
(一瞬だけ「10年ぶりに新しい Windows PC を買うかな?」とよぎり Epson Direct を見てしまいましたが、冷静さを保つことができました。)