KuriKumaChan’s diary

Kuri ちゃんと Kuma ちゃんの飼い主の独り言

IIJmio ギガプランでソースネクストの「スマート留守電」を設定してみる

スマホのメイン回線を IIJmio のギガプランで利用を始めていますが、留守番電話サービスを契約しておらず新たに通常の留守番電話サービスではなく、「スマート留守電」と言うサービスを契約してみた、と言うお話です。結論を先に述べておくと、留守電メッセージがテキストで確認できたり便利ですが、通常の留守電と同じように月額利用料金以外にも費用が発生します。それを踏まえた上で、地味に便利なサービスだと思います。(そんな頻繁に留守電メッセージをもらう訳ではないので...)

www.iijmio.jp

通常の留守番電話サービスとの違い

通常の留守番電話サービスは誰でも知っていると思いますので特に説明しませんが、スマート留守電は IIJ 単独でのサービス提供ではなく、その機能の大半がソースネクストから提供されています。ここではそれぞれの紹介ページを載せておきます。 www.iijmio.jp www.sourcenext.com

機能的な違い - 通知/メッセージ確認方法

一般的な留守電サービスについては特に説明しませんが、「留守電メッセージがあるよ!」と知らされる通知方法と、留守電メッセージを確認する方法が異なります。
通知方法としては、事前設定にもよりますが「スマート留守電アプリ」への通知(デフォルト)、LINE への通知、電子メールの受信、Slack への通知など選ぶことができます。私は LINE と電子メールを設定しています。
一番異なるのが留守電メッセージをどうやって確認するかでしょう。一般的な留守電では、電話で特定の電話番号 (例えば 1417) に発信して、音声ガイダンスに従って再生して確認します。
一方スマート留守電では、通知メッセージに記載されている url から再生するか、スマート留守電アプリから留守電リストを確認した上で音声を再生することもできます。それ以上に便利なのが音声メッセージがテキストでも送られるので目で確認することもできます。

例えば LINE での通知例です。スマート留守電を LINE の友達設定しておく必要がありますが、留守電が入ると留守電メッセージのテキストとともに通知されます。

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LINE は事前に友達登録してあるスマート留守電からメッセージが入る。

LINE の設定が無くとも、当然スマート留守電アプリで通知されテキスト化されたメッセージも確認でき、メッセージの再生も行うことができます。

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スマート留守電アプリには留守電のリストと、テキスト化された伝言メッセージが表示される

仕組み上の違い

通常の留守番電話ではキャリアで留守電メッセージを録音保持し、利用者はそのメッセージを電話によって確認・再生することが完結しています。
一方スマート留守電では、IIJ 側は単に転送電話の仕組みだけの対応です。電話が着信して事前設定した一定時間が経過するとスースネクストのスマート留守電センターに転送するだけです。それ以降は電話発信元へのガイダンスの再生、録音を初め、ユーザーへの通知やユーザーによる再生も全てスマート留守電側で対応しているようです。ソースネクストでは色々な機能拡張をキャリア側への影響なく進められるメリットがあるのでしょう。

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ソースネクストのスマート留守電紹介ページの図を元に追記

申込設定上の違い (IIJ)

多分これが一番ハードル高かったりするのではないかと思いました。私はチャットのヘルプで教えてもらってようやく分かったのですが、ポイントは以下の通りです。(詳細は下記「契約方法」に書いておきます。)

  • (通常の)留守番電話の申込 →「音声オプション申込・変更」から行う

  • スマート留守電の申込 → 「モバイルオプション申し込み」から行う

利用料金が違う - それぞれに月額利用料金以外の追加コスト有り

大した差ではありませんが、月額基本料金は標準の留守電サービスよりスマート留守電の方が少し安くなっています。

  • 留守番電話サービス:330円/月(税込)

  • スマート留守電:310円/月(税込)

しかし!仕組み上の違いにで書いたように、スマート留守電は電話の転送を行っているため、転送元(つまり自分)に転送された通話料金が発生します。つまり一件あたり最低 20円、長々と留守電メッセージを残す人がいると 20円/秒の転送料金が発生することには十分気をつける必要があります。

mioQA

ただし、通常の留守番電話でもメッセージを確認する(聞く)場合には料金が発生しているので、同じかもしれません。もし何回もメッセージを聞き直すのであれば、スマート留守電アプリからメッセージを聞けばコストは発生しないので安上がりかもしれません。

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通常の留守番電話でもメッセージを再生する際に通話料金が発生する。

契約方法

IIJ 会員メニューに入っても、スマート留守電契約のための入り口が全くわかりませんでした。上にも書いたように、IIJ のチャットヘルプで有人対応してもらってようやく「通常の留守電の音声オプションではなく、モバイルオプションから入る」ということがわかりました。これがわかるまでに何時間かかったことか‥

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「ギガプラン会員ページ」>「契約内容」>「オプション」からさらに

モバイルオプションのページに入ってからも、選択肢が多いため褌のように長いページをスクロールする必要がありますが、下図のようになっていました。

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スマート留守電は「モバイルオプション」扱い

利用設定

実際に自分で作業した時のメモを無くしてしまったので正しく網羅できているか分からないのですが以下の手順だったと思います。

IIJ 側でライセンスキーの確認

「モバイルオプションの確認・解約」メニューにライセンスキーが記載されています。 f:id:KuriKumaChan:20210723175003p:plain

アプリへのライセンスキーの登録

IIJ の「インストール手順」のページに従って行う必要がありますが、iOS の場合おそらく実際に電話を使う iPhone からこのページにアクセスした上でページの数の部分をクリックするとライセンスキーを入力するページに遷移したと思います。 f:id:KuriKumaChan:20210723175937p:plain

IIJ 側の転送設定

IIJ 側は転送するだけなのですが、転送先の電話番号はスマート留守電アプリから確認する必要があります。電話番号を確認した上で、私は「プランD」 なので 1429 に発信した上で 12秒後に転送するという設定をしました。 www.iijmio.jp

アプリでその他諸々の設定

これだけでは留守電があったときにアプリに通知されるだけなので、LINE の友達に追加したりメアドを登録したり必要であれば slack (のメアド) を登録することができます。

思うこと..

まずわかりにくい!「通常の留守電が音声オプションで、スマート留守電がモバイルオプション」だと分かってしまえば簡単ですが、事前にそんな理解ができている人はいないでしょう。せめて、それぞれの説明のページの最後にもう一方へのリンクをつけておくとか、一ページに両者を比較してどちらの契約にでも行けるようなまとめのページを作っておくべきだと思いました。
もしかしたら、積極的にスマート留守電をアピールしたくない、という思惑もあるのではないかと疑ってしまうくらいの状況だと思いました。
次に転送コストがかかることが明記されていない。2021/07/23現在、IIJ のスマート留守電の紹介ページには、転送に伴うコストの話は記載がありません。ソースネクストのページでは上で図を引用したように

スマ留守ユーザーに通信事業者への通話料がかかる

と小さくですが記載はありました。
どうもスマート留守電に対して IIJ は今ひとつピシッとした IIJ らしい扱いが不十分のように感じました。