KuriKumaChan’s diary

Kuri ちゃんと Kuma ちゃんの飼い主の独り言

ゆるくアマチュア無線 - 少しだけ「分かったつもり」になる - MOS FET は「もすふぇっと」

「要点マスター」の参考書パートの無線工学の最初の章【基礎知識】の最後に、「[19]電界効果トランジスタ(FET)」があります。その直前で解説されている「[18]接合方トランジスタ(バイポーラトランジスタ)」だって電極の名称や PNP/NPN の暗記だけでかなり苦痛なのに、「えふいーてぃー」なんてなかなか頭に入りません。

暗記事項としてはバイポーラ(E/B/C)とはまた違う電極名称 (S/G/D) を覚えなければなりませんし、例題で何回も間違う「FET は電圧制御型のトランジスタ」なんて何回やってもバイポーラと FET のどっちが電流制御でどっちが電圧制御なのかわからなくなります。そもそも「制御って何?」か分からないで暗記だけしているのですから。。。

オーディオの世界を思い出して「高周波数特性」と「低雑音」を覚える

私は特別オーディオマニアということではありませんが、トランシーバーに憧れたように高校生の頃には少し高級なアンプやチューナーのパンフレットをもらってきて眺めていたことはあります。その時みたパンフレットの宣伝文句に "FET" があったのを思い出しました。真空管ラジオの次世代にトランジスタラジオが出てきたように、「トランジスタの次は "FET" だ!」という雰囲気を感じた記憶があります。広告とは凄いもので、FET が何者か全く分からない潜在的ユーザーに黒を基調としたパンフレットに "FET" と書い高級感を植え付けているのですから大したものです。
まぁ宣伝の話は置いておいて、オーディオの世界で FET を全面に宣伝していたということは高音質を謳っていたのだと思います。高音質なのだから、当然「周波数特性が良い」「雑音が少ない」という FET の特徴のうち二つを納得することが出来ました。

読み方を知って少し親しみを覚える

前回紹介したイチケンさんの YouTube (正確には今回は Digikey 社のチャンネル)。FET テーマではなくコンデンサ(キャパシタ)関連で見ていた下記の動画の最後のおまけの部分で、、、

youtu.be

視聴者からの質問コーナーで「一番好きな電子部品はなんですか???」というマニアックな質問があり、それにイチケンさんが、
「MOS FET かキャパシタ!」
と答える部分があります。文字では「もす えふいーてぃー」なのですがが、声では「もすふぇっと」と答えていて、「へぇー、そう呼ぶんだ!」と軽くビックリ。続いて好きな理由として、
MOS FET はトランジスタのスイッチで、電圧駆動なんですよね。ゲート端子に電圧を加えるとそのスイッチを ON/OFF できるのですよ
と言っていました。続いてバイポーラは電流駆動なのだけれど MOS FET は「大電流を扱うときも、ゲートに大電流を流さなくても電圧をかけるだけでスイッチできる」と。
相変わらず深くは分からないのですけれども、ほー、と思って「もすふぇっと」という呼び方と「電圧駆動でスイッチ(制御)できる」ということだけ頭に刻まれました。
試験勉強に書籍だけではなく YouTube を併用するって効果的かもしれません。

MOS FET Tシャツ!

そういえばこのイチケンさん、いつも "MOS FET" を書かれた Tシャツ着ています。どうやら MOS FET が本当に好きらしく、Tシャツにまでしてしまったようですね。 ichiken.booth.pm