確定申告を提出した後に医療費を二重に計上していていたことが分かり、修正したというお話です。 ただし今回気付いたのがまだ確定申告期間だったので、修正申告は不要で再度正しく修正した申告書を提出すれば良い、ということが分かり軽く終えることができました。
最初にタイトルにある誤りに気づいた時の対応に関して紹介して、その後には自分の頭の整理のために自分の確定申告処理方法や来年度の改善予定など整理しておこうと思います。
確定申告提出後に誤りに気づいた!修正申告しなくてはならないの?
去年まで e-tax で申請するのにはマイナンバーカードを読み取る IC カードリーダーが必要だったのですが、今年からスマホを利用する(スマホでマイナンバーカードを読み取る)ことでパソコンからの e-tax も処理できるようになって、「楽ちん楽ちん!」と考えていたのですが、提出後に医療費控除担当の奥さんから「医療費が倍に記載されているよ!」と指摘がありました。
原因は医療費を医療費集計フォームと手入力の二重計上
年に一度しかやらない処理なので、どうしても去年までの手順を確実に再現できず少し違った処理をしてしまうことも多々あります。 医療費控除のために医療機関の領収書をまとめた医療費集計フォームを使ってそのサマリーデータをアップロードすることは今までもやっていたのですが、今年はその合計金額も別途手入力してしまったのです(後ほど説明しますが、私はやよいの青色申告オンラインサービスを利用しているので、国税の e-tax フォームとは異なるかもしれません)。入力しているときに「あれ?合計金額の手入力も必要だったかなー?」とはちらっと思ったのですが、入力フィールドがあるのでそこに手入力もしてしまったのです。
提出済み申告書の修正方法は「修正申告」?
実際に数字がおかしいと気づいたときに「倍になっている」というのは何かしらの二重計上が原因と相場が決まっているので今回もすぐに気づきましたが、問題は提出してしまっている申告書の修正方法。一般的には修正申告という手順があるのは知ってはいましたが、「せっかく e-tax で楽をしたのに紙で修正だったら嫌だなー、確定申告期間が終わったら税務署に相談に行くかぁ」と少しの間放置していました。
アマチュア無線の試験勉強がなかなか捗らなくて「再度申告書なんか見たくないよ!」なんて思っていましたが、しかしなんとか前向きな気持ちを取り戻して調べてみると、
令和3年分の申告書に誤りがあった場合は、確定申告期限内であれば、上の「申告書等を作成する」から申告書を作成し、再度提出してください。」
おお!なんだ、再提出するだけでいいんだ!と知り、期間中に再提出(クラウドサービスでボタンをポチポチするだけ)してことなきを得たというのが結末です。
自分の確定申告のやり方
たまに e-tax や青色申告なに関して「どうやっているの?」と聞かれることもあるので、自分の確定申告のやり方を整理しておくとともに、来年の自分に向けての改善点メモを整理しておこうと思います。なお、これが最善の方法だとは思っていません。もっとスマートな方法もあると思いますが、私の成り行きの結果です。
申告内容 - 青色申告で損失を繰越
小遣い程度の株式などの投資に伴う譲渡所得や、札幌勤務をしていたときに買ったマンションを現在は賃貸で貸し出しているので、その不動産所得を青色申告しています。あとは最近このブログで得られているアフェリエイト所得も申告しています(赤字ですが)。
青色申告にしているのは、投資をしていると当然損失は出ますし、賃貸をやっていれば改装費が収入を上回ることもあるので、その損失を翌年以降の繰越て翌年以降の利益と相殺するためです。株式などの譲渡所得では源泉徴収されているので、それが還付金として戻ってくるので株価が下がって発生した損失を取り戻すことができたり、家賃の不動産所得にかかる税金を圧縮できるという優れものの制度です。ただし青色申告をするためにはその届出とともに帳簿をちゃんとつけて決算処理を行う必要があるのですが、それは会計ソフトで対応しています。
会計ソフトはやよいの青色申告
現在はやよいの青色申告オンラインを利用しています。 知らない間に親会社になっていたオリックスが KKR に売却してしまった弥生のクラウドサービスです。最近の会計クラウドサービスであれば Freee とかマネーフォワードなどが注目を浴びているのですが、パッケージ版の頃からやよいの青色申告を利用していたので、その流れでクライド版もやよいを使い続けています。
会計ソフトは記帳/決算だけではなく確定申告全般を e-tax で対応している
もともとパッケージ版を使っている頃は不動産所得分の記帳と決算だけを行って、決算書を印刷してそれをもとに国税の確定申告サイトで e-tax を使うという形態で運用していました。それはクラウド版を使い始めても最初の頃はそうやって確定申告を処理していたような気がします。
もしかしたら当時から既に今のように一気通貫に e-tax 全般をカバーしていたのかもしれないですが、確定申告の範囲をどれだけやよいのオンラインサービスがカバーしているのか分かりやすく解説している資料を見たことがなかったので、恐る恐るやよいのサービスでの利用範囲を広げていったのです。例えばマンション賃貸に関わる決算と申告はやよいのサイトで処理できるのは当然理解できるのですが、株式の譲渡所得までやよいのサービスがカバーしているようには見えなかったので、国税の e-tax サイトに別途ログインして譲渡所得の申告を入力していました。まぁ、それはそれで手作業で行うよりは楽だったのでヨシとしていましたが。
去年アフェリエイト分も(赤字だけれど)申告を始めるついでに、「もしかしたら株式の譲渡所得もできるのかな?」と思って去年の確定申告で試してみたら、ちゃんと株式譲渡所得もやよいのサイトで入力できることが分かり、去年からやよいのサイトだけで e-tax が完了できるようになりました。
今年からはマイナンバーカードのスマホ読み取りも
国税の e-tax サイトがスマホ対応したのは知っていたのですが、やよいのクラウドサービスをしていてもマイナンバーカード読み取りにスマホを使えるようになっていました。「弥生 電子署名」という専用アプリは必要ですが、楽チンになりました。
今後もやよいのサービスを使い続けるのか?
弥生はもともとパッケージ会計ソフトの会社でした。後発の Freee やマネーフォワードが出てきて慌ててクラウド対応したような印象を持っていました。パッケージ版青色申告は毎年の購入やインストールもめんどくさいしデータも管理も自分でやるのは時代遅れだろうと思いクラウドサービスに移行する際に Freee とマネーフォワードも検討したのですが、正直実際にある程度記帳処理をしたり決算を繰り返してみないとその使い勝手の比較はなかなか難しいので優劣をつけられずにやよいを使い続けることになりました。
ただし、今後もやよいのサービスを使い続けるかどうかはわからないです。もちろん今の所私程度の使い方では不満は全くありませんが。
ちなみにプランは個別サポート無しのセルフプランで ¥8,000(税抜)なので、まぁ自分としてはリーズナブルだと思っています。今回の「え!申告提出後にどうやって訂正するの?」なんて時は「サポートがあったらなぁ」と思うことは無くはないですが、今の所 100% 「ネットで調べればなんとかなる」で乗り切れています。
あと頻度は少ないですが、やよいで役に立ったのが misoca というオンライン請求書サービス。自分で請求書のフォームを拾ってきて作成するにしても手間がかかりますが 5通/月 まで無料で作成できるのは私には十分なサービスです。
自分への備忘録 - 来年は
納税の仕組み、特に確定申告に関しては全ての社会人が基本的な理解を持っているべきだと思いますが、年に一度しかやらない処理なのでなかなか反省点を翌年に活かすのは難しいです。せっかくブログという場所に記録できるので、来年に改善してみたい点を二つ書いておきます。
配当集計フォーム
小さな金額ですが投資対象の配当もあります。今年はそれ以上にもっともっと大きな譲渡損を予定しています。せっかくなのでこんなフォームもあるようなので来年は使ってみようかと思います。
data ファイルと xtx ファイルの違い
国税のサイトで申告した結果は ".data" 形式のファイルで残すことができ、それを翌年読み込ませて入力の手間を省くことができます。
一方、やよいのサービスでは ”.xtx” ファイルというものを出力できます。特にそれらのお世話になることはないのですが、もしもの時に役に立つのかもしれないのでいつか余裕ができたら調べたいと思います。(今は一アマ試験勉強で全く余裕ありません)