KuriKumaChan’s diary

Kuri ちゃんと Kuma ちゃんの飼い主の独り言

ゆるくアマチュア無線 - ハムフェア 2022 -GHDキーのパドルを買って初めて「エレキー」を知る

4月に 1アマに合格してアマチュア無線まっしぐらか!と言うと、ひとまず燃え尽きてラジオなど電子工作をしたり他のことにうつつを抜かしていたりアマチュア無線からは遠ざかっていました。
ちょうど 3年ぶりの開催?というハムフェア 2022 がビッグサイトで開催されていたので、(多分) 初めてハムフェアというものに行き、以前からちょとだけ気になっていた CW (モールス通信) 用の昔で言う「電鍵」を衝動買いしてしまったら、実は現代の電鍵は複雑だったと言うお話です。

初めてのハムフェア

昔札幌で 4級を取得して遊んでいた頃は、「東京でハムフェアが開催されるときに出張無いかなー」などと考えていたような記憶がありますが、多分今までハムフェアには行ったことがありません。最近は iCOM や YAESU、ALINCO などの新製品の発表などもあり、ハムフェアに関する情報がちらちらと目に入っていたので、今日 (08/21) に 2日目の会場に行ってみました。

今までビッグサイトで行ったことのあるイベントはみな東館で開催されていたので、ついつい人の流れに乗って東館に行くと「鉄道模型フェア」が開催されており、慌てて調べるとハムフェアは南館。南館って初めてなのですが、東館からは遠かった...
2日目の午後ということでどのくらい混んでいるのか不安でしたが、近所の本屋さん位の (?) 混み具合。コロナ対応という考えではちょうど良いのでしょうけれど、少々寂しいのかな。年齢層も高く女性比率はかなり低い様子。クラブ局のブースでは出店しているお爺ちゃんたちが居眠りしています。

とりあえずは入り口に近い iCOM や YAESU、ALINCO を一通りチェックして、あとは全てのブースを覗いて回ることにしました。

パドルが気になり出す

CQ 出版のブースを覗くと書籍の他に「電鍵」の類が売っており、少し触ってみました。
モールス符号の勉強は昨年秋に受験した 3アマ受験で勉強した「新合調法」で結構しっかり覚えられています。過去に一回は挫折した 3アマをクリアできたのはこの「新合調法」のおかげで、2アマの試験の際も 1アマの試験でもモールスで苦労したことはありませんでした。それでも実践へ乗り出すまでにはなっておらず、たまにハムショップを覗くと「電鍵」を触って「結構高いんだな〜」とちょっとだけ気にしていたくらい。
なんとなくはトラディショナルなストレートキー(上から下に押して操作する)以外にもギターのピックのようなプレートを左右に操作するパドルタイプ(?)と言うものがあることは知っていて、「左右タイプの方が使いやすいのかな?」なんてイメージだけは持っていました。
他にもショップでは CQオームや日栄無線も出店して賑わっており、遠巻きに見ただけですが「電鍵」の類はあまり目立つところには置いていなかったようです。

GHD って?

ほとんど帰ろうと思ったところ、たくさん「電鍵」を展示してあるブースを発見。のぼりを見ると「GHD」と。正直知らない会社でしたが、家に帰って調べるとどうやら電鍵を始めモールス通信関連機器の第一人者のような会社でした。意外なことにスタッフはみな若い男女のみなさん。年配者はおらず若いスタッフさんが接客していました。ざっと見ていると「電鍵」本体以外に音を出すスピーカーの付いた「送信練習器」とか、モールス符号の音を入力に文字に変換出力する「CW解読器」なども置いてありました。いずれも通常販売価格より安くなっているようなので心が揺らぎます。「電鍵」本体は種類がたくさんありましたが、正直何が違うのかわかりません。ストレートキーとパドルタイプの外見の違いくらいしかわかりませんが、種類としては圧倒的にパドルタイプが多かったです。その中でたまたま指で操作した感じがしっくりしたものがあり、「標準品よりコストダウンしているけれども同じ性能」のものをさらに安く (¥12,000) 売っていると言うのでこれを買おう!と。

オンラインアウトレットでも売っている「GN607F の類似品」

それと自分が入力したモールス符号が正しく解読できるか確認するために「CW解読器」の旧タイプも ¥10,000 でお買い上げ。

中身は現行製品と同じとのこと。

クレジットカードが使えないのが残念でしたが、多分会場内のスタッフで一番若いのではないかと思われるお兄さんが一生懸命説明してくれたこともあり、その二つを買って会場を後にしました。
会場を出てすぐのところで後ろから声をかけられ誰かと思ったらその若いお兄さん。どうやらお兄さんもちゃんと知らなかったようなのですが、パドルと「CW解読器」だけでは使えないらしい。「CW解読器の代わりに送信練習器に変えませんか?」とのご提案。でも音くらいスピーカー繋げれば自作できそうだし、自分のキー出力をちゃんと解読できるか確認したいのにー、と思いながらブースに一旦戻りました。しかし先輩の?お姉さんスタッフから「解読器は送信練習器からの出力が必要」とパンフレットも使って説明を受け「そんなものなのかぁ、でもプラス ¥10,000 は痛いなぁ。」と渋るもやむなく納得。思い切って「練習器も含めて 3点セットで買うからもう少し安くして!」とお願いしてちょっと安くしてくれたので 3点セットで持ち帰ることにしました。

追加購入した「練習器」。説明を後で読むと何やら「キーヤーを内蔵していますのでエレキー用パドルを接続するとエレキーやエレバグの練習ができます。」との記述が。
正直言うと、想定外の出費があったので少々複雑な気持ちで家路につきました。

「エレキー」って何?

早速家に帰って動作確認をしようと取説を読むのですが、いきなり頭がハングアップします。

「エレキー」ってなに???

スピーカーの付いている「送信練習器」に「電鍵」との接続をするにあたって、「電鍵」には「エレキー」、「縦振りキー」、「バグキー」、「複式キー」などの種類があるそうで、それごとに接続や設定が異なるようです。自分の買った「電鍵」のベースモデルをオンラインページで見ると、「エレキー用パドル」と書いてあります。「ん?横振り電鍵を『パドル』と呼ぶなら『エレキー』ってなに???」

どうやら単に縦を横に変えただけでは無いらしい

Wikipedia の「電鍵」を見てみると、どうやら「電鍵」には種類があり、縦振りの「単式電鍵(ストレートキー)」や「複式電鍵」、「半自動電鍵(バグキー)」、「自動電鍵(エレクトリック・キーヤーとも呼ばれる。エレキーと略される)」があり、さらには自動電鍵には

本体(符号を発生させる小型コンピュータ)とパドルが別になっている製品もあり、このような製品では自分の好みのパドルを外部接続出来る(カツミ電機、BENCHAR、Vibroplex、GHDキー社などから多数出ている。)

などと説明されており、私が購入した「GN607F 類似品」は「エレキーのパドル部分のみ」であり、エレキーの本体(符号を発生させる小型コンピュータ)部分は送信練習器に「キーヤー」として備わっているということがわかりました。
若いスタッフさんが一生懸命説明していたのは「パドルだけでは音は出ないのですよ。キーヤーと組み合わせて初めてエレキーとして機能するのです。」ということだったようです。
(実際の運用では無線機にキーヤー機能が内蔵されているため、パドルを無線機に接続すれば良いようですが、練習ではパドル以外にキーヤー機能が別途必要ということ。)

ところで Wikipedia に「エレキーと略されるが、これはカツミ電機の登録商標となっている。」と記載されていますが、そのカツミ製の "ELE-KEY" はもう過去の製品(会社も今は無い?)のようですが、下記サイトで紹介されていますので興味のある方はどうぞ。なんと AC100V でリレーなどを駆使した結構大柄な筐体の製品だったようです。

ninjincho.cocolog-nifty.com

エレキーの操作と練習

ところでそのエレキーとしての操作は、実は単に「パドルを押さえれば音が出て話せば音が止まる(自分で単点と長点を調整する)」のだと単純に考えていたのですが、左右のキーがそれぞれ「左 = 短点」「右 = 長点」と機能が分けられており、かついずれのキーも押している間は単点もしくは長点が自動連続発信される仕組みになっていました。それが「自動電鍵(エレクトリック・キーヤー)」と呼ばれる所以ですね。しかも左右のパドルの押すタイミングを工夫することでスクイズ操作として少ない指の動きの組み合わせで多くの文字の発信をすることができるようになっていました。これらの操作の組み合わせで、リズムが一定の発信ができるようです。

youtu.be

GHD 社の YouTube チャンネルでは以下のように練習しましょう、としていました。

  • 左側(単点)の練習:E, I, S, H, 5

  • 右側(長点)の練習:T, M, O

  • スクイズ(左右をほぼ同時に操作):A, C, F, K, L, N, Q, R, Y

  • スクイズ操作以外:B, D, (E,) G, (I,) (S,) J, (M,) (O,) P, (S,) (T,) U, V, W, X, Z + Q, Y (下線は左右の交互操作。(カッコ)は別に解説済み。太字はビデオに無し)

ぼーっとしていると長く押し過ぎてしまうので最初は集中力を維持しながら練習する必要がありそうです。
肝は左右のパドルの押すタイミングと離すタイミングのようで、「若干どちらかを遅く押す」とか「最後の音はその前の音の段階で押す」など秘訣があるみたいです。その辺りの「スクイズ」の仕組みは上記の
「総合無線通信士への道 モールス / カツミ エレキー EK-160の概要」
で紹介されています。

【レバー操作と出力の関係(スクイーズ動作)】

①短点、長点どちらかのレバーを操作すると、短点または長点が設定された長さで出力されます。

②次の符号送出のタイミングでレバー操作があれば、その操作に対応した長点または短点が次に送出されます。レバー操作がなければ、新たな操作があるまで何も出力がありません。
①の出力中から、次の符号送出のタイミングまでの間に①とは逆のレバー操作があれば、②の動作よりも優先してその操作に対応した長点または短点が次に送出されます。
④このため、短点または長点レバー操作後にすぐくレバーを両方同時に押さえたままにすると、短点、長点を繰り返して出力します。また、片方のレバーを押さえたままにすると連続して押さえた方の点が連続して送出されます。

これらによりストレートキーで自分で単点と長点を調整しながら発信するよりも、少ない動作でより一定のリズムの発信が可能になることはちょっと触っただけでも十分実感できました。
あとは練習あるのみ! (本当にやるのか?)


ちなみに第21回国際鉄道模型コンベンション

あまりハムフェアに長居しなかったので、帰りに鉄道模型コンベンションにも寄ってきました。
こちらは子供から大人まですごい熱気で多くの人が集まっていました。私も子供の頃から鉄道は好きなのですが、模型には踏み出したことはありません。でも気持ちだけは分かるつもりで見に行きましたが、一人一人の熱気が私と違いますし、もっと言えばアマチュア無線のファンとも違います。
多分無線も子供視線でもカッコいいとは思うのですが、支出もあるし免許も必要なので趣味として始めるためのハードルは高いかもしれません。でも昔は結構いた無線少年が少なくなってしまったのに鉄道模型少年少女はたくさんいる、ということはもっと本質的に違うものがあるのかもしれません。
なーんて考えながら軽く一回りだけして帰ってきました。
あと石破茂のトークショーがあって満席でした。「政治家が顔を出すことでその会に何かしらのお墨付きを与える」ということが話題になっていますが、本当だなと感じました。

第21回国際鉄道模型コンベンション | - JAM CONVENTION - 国際鉄道模型コンベンションOFFICAL WEBSITE


(後日補足) ストレートキーとパドル/キーヤーの解説動画

GHDキーさんの YouTube を眺めたりしていましたが、意外とこの点の説明をまとめては整理していないようです(動画自体結構古いものしかありませんしね)。こういったお話は文字で説明するより動画で実際に動作させてくれれば一発で分かるのに。。。と思っていたら、新合調法でお世話になった JJ1IZW さんのチャンネルで「モールス通信に必要なGoodsの紹介」という紹介がありました。ストレートキー、パドル、バグキーの違い、キーヤーに関して無線機内蔵のものとあえて外部接続のものを使う例など紹介されていてよく分かりましたのでリンクを貼らせていただきます。

youtu.be