当初 TS-453Be に新規で装着した PCIe拡張カードは "QM2-2P10G1TA" で、交換した新しいカードが "QM2-2P10G1TB" と気づいたので本文も訂正しました。(2025/08/21)
話は前後しますが、先日書いたブログで触れたように、5年前に QNAP TS-453Be に増設した PCIe拡張カード(QM2-2P10G1TB QM2-2P10G1TA:M.2 SSD×2 & 10GBASE-T)が故障し、最終的に交換することになりました。今回はその経緯をご紹介します。
NAS に 10GbE + M.2 SSD 搭載の拡張カードを増設
QNAP TS-453 から TS-453Be に乗り換えた際、QM2-2P10G1TB QM2-2P10G1TA を増設。
このカードは 10GbE ポートと NVMe M.2 SSD×2 を搭載し、SSD は HDD/RAID に対するキャッシュ用途として使っていました。
これにより、NAS 上のデータへローカルディスク並みの速度でアクセス可能に。パソコンの内蔵 SSD 容量を気にせず快適に作業でき、PCの買い替え時にもデータ移行不要というメリットがありました。
さらに、RAID による冗長性と、AWS S3 Glacier への定期バックアップで、故障や災害時のデータ保全も安心です。
カードのファンは当初から高速回転
この拡張カードには、発熱の大きい SSD と 10GbE チップが搭載されているため、SSD や 10GbE チップの裏側の基盤に放熱フィンだけではなく小型ファンも付属しています。
SSD や 10GbE の発熱は想像以上で、触ってもかなり熱く感じます。

2022年夏の記事にもある通り、NAS 内部温度は 37℃、NAS 本体ファン 1600rpm に対し、拡張カードのファンは 4000rpm と常時高回転でした。
年2回の掃除ではファンの回転数は変わらず、負荷の高さがうかがえます。

※参考:冷却性が強化されたバッファロー製 10GbE ハブ
異音?の発生からファン停止へ
2023年12月:異音が気になり HDD を疑う
過去の記録を見返すと、一昨年ごろから小さな異音が気になっていたようで、まずは HDD を疑い全台の「完全テスト」を実施。
当時すでに4年以上使用したHDDもありましたが、異常は見つかりませんでした。
この時点で拡張カード上のファンが異音を発していたのかどうかは不明ですが、その後もちゃんと NAS のドライブには問題なくアクセスできていました。
2025年3月:拡張カードのファンが停止
一度 NAS が Qfinder から見えなくなるトラブルがあり再起動で復活。 しかし今年3月、NAS からアラートが発せられ、ついに拡張カードのファンが停止しました。
とりあえずNAS本体の 1GbE 接続に変更し、SSD キャッシュも無効化して運用を継続。
ただし Lightroom のライブラリ表示などが非常に遅くなってしまいました…。
(ちなみに拡張カードを引っこ抜くだけでは NAS は使えるようになりません。いきなり拡張カードを抜いてしまうと構成上あるはずのドライブ (SSD)が無くなってしまうので、カードを装着したままこのキャッシュに利用していた SSDドライブを disable しなくてはなりませんでした。)
ChatGPT でファン交換を検討
すぐにカードを買い替えなかったのは、「ファンだけ交換すれば直るのでは?」と思ったからです。
ChatGPT に相談したところ、写真から以下のような仕様を推定し、AliExpress や Digikey で代替品を提案してくれました。

推定されたファンの仕様
• サイズ:40mm角
• 厚み:10mm(実測は 5mm)
• コネクタ:4ピン(JST-PH)
• 配線色:黒・青・黄・緑(おそらく GND・PWM・TACH・VCC)

実際に測ると、基板からファン上部までは 8mm。これを元に ChatGPT が二つの候補を挙げてくれました。
- Sunon MF40050V2-1000U-A99
- ADDA AB04505HX070300
しかし、実際にその製品を調べてみると:
• 厚みが合わない(10mm)
• 回転制御不可(2ピン)
• そもそもその品番が流通していない
などの問題があり、交換は断念しました。(Gemini にも念のため確認しましたが、交換のために役立つ情報は得られませんでした。)
結局、同じ製品を再購入
「ファンだけの故障なのに…」と思いつつ、Lightroom の快適な使用には 10GbE が必須。
QNAP の同一品番カード QM2-2P10G1TA の後継拡張カードと思われるQM2-2P10G1TB を再購入し、無事復旧しました。
ただし、発熱が大きいという事実は変わらないため、NAS カバーを閉じず、拡張カードと HDD を外気にさらす状態で運用中です。今後は放熱対策も検討した方が良いのでしょうけれども。
