TS-453Be の購入
前の記事で機種選定を終えた後は直ぐに購入です。アルコールが回っていると余分なストッパーはありませんので、いつものヨドバシで購入しようかと思って調べるとそもそも QNAP 製品は扱っているものの自分が買いたい TS-453Be は扱っていませんでした。秋葉原まで買いに行っても持って帰るのが面倒くさいので、結局 Amazon でポチッとして翌々日にはしっかり手もとに。
データ移行方法の検討
遅ればせながらブツが来るまでに移行方法を軽く調べるとこんなページが。 . NAS 移行の互換性 | QNAP
なんとなくカッコイイページではありますが、「NAS 移行の互換性」って日本語でピンときますかね。私はなんのことか最初は分からず、下の
1つのQNAP NASから別のNASにハードドライブを簡単に移動することができます
を読んで、移行元 NAS の HDD をそっくり取り出して移行先 NAS に装着すれば移行完了!となることが理解できました。それが問題無く出来るかどうか(互換性)を確認するページだったのです。もう少し調べてみると丁寧がガイドもありました。
https://docs.qnap.com/nas/4.1/SMB/jp/index.html?system_migration.htm
でも、HDD の物理的な再装着一発勝負!って何か危険を感じませんか? RAID1 なら万一の場合でも片方からデータを別途読み出すことは出来るかも知れませんが、RAID 0 とか 5 でストライピングしていて問題が起きたら全てのデータを失う可能性も否定できないですよね。業務システムだったら、念のためにバックアップをとってから作業するのでしょうけれども。これが出来るのであればどう考えてもこれが一番シンプルで時間もかからずラクチンに決まっているのですが、時間はある身だしせっかくだからいろいろ試してみたい気持ちが捨てきれず調べていると他にも(当然)使える方法もありました。
そうそう、最近 QNAP が宣伝していた新しい HBS と呼ばれる各種データー管理の機能(ソフト)が有ったではないですか!"NAS to NAS" や "NAS to Cloud" などの統合データ管理機能ですね。仕事で何台もストレージを設置したり、物理的に離れたところのストレージとデータを同期させたりするには不可欠な機能です。 TS-431 でも AWS Glacier には昔の機能でセットアップしましたが、いまならこれで設定できるはずです。しかし自宅の環境で "NAS to NAS" を試してみる機会はそうはありません。 せっかくなのでこの機能も実際に使ってみたくなり、旧 NAS の一部は HDD の物理的な再装着で、残りのデータは HBS で同期することにしました。 ということで、新 NAS 用に HBS 同期のターゲット用 HDD と、旧 NAS でテンポラリーエラーが出ていた HDD の代替のみ別途秋葉原で購入して移行の準備完了!
実際のデータ移行
HDD 再装着による移行
上にも書いたのですが、「万一」の心配をして本当に必要なデータを別途バックアップ取り、 Pwoer off 後に 旧 NAS から RAID1 ペアの2本を丸ごと移して新 NAS に装着して Power on. お、ちゃんと問題無く認識され Mac からのアクセスも問題無し。但し、RAID のチェックが走りましたが安心のためでしょうしチェックによる問題はありませんでした。
HBS 同期機能によるデータの移行
「データの同期」は時間がかかりますが同期しても「元」はそのまま残っていますから少し気が楽です。もうこれは新旧の 2台の NAS を LAN 上に同時に接続し、ひたすら時間をかけて同期(コピー)します。私は旧 NAS の HBS で設定操作しました。同期元を旧 NAS、同期先に新NAS を、同期の方向は一方向、というジョブを作成し放置します(丸一日かかりました)。これをやっている時期には、自分がブログを書くことなんて想定していなかったので、画面ショットや詳細データが無く申し訳ないですが、だいたい「見れば分かる」ていどの分かりやすさではありましたので難易度は高くありません。以前は Synology に比べて QNAP のインターフェースは分かりにくいと言われていましたが、その辺りはだいぶ改善されたようです。
人様に進めるとしたらどの方法のデータ移行?
作業の容易さ所用時間、さらに同時に稼働する NAS の台数に比例するもの(スペース、電源、LAN のポート等々)を考えたら、やっぱり HDD の再装着でしょうね。HBS は "NAS to NAS" の機能では使わなくてもクラウドバックアップではお世話になりますからその時に仲良くすればいいでしょう。
ただし、本当に失ってはならないデータは(当然クラウドにもバックアップがあるとしても)別途 HDD などに事前バックアップをとってから実施することをお勧めします。クラウドバックアップからのリストアも訓練がてらやってみるのもいいかもしれませんが、当然回線経由になるため時間もかかりますのでその間ドキドキしない方がいいと思います。
次回はこちら!