KuriKumaChan’s diary

Kuri ちゃんと Kuma ちゃんの飼い主の独り言

家庭内 LAN 配線の工夫

以前にも書きましたが、私の家はだいぶ古いので大地震の際に倒壊の心配があり、耐震補強のリフォームを行っています。その際に各部屋に有線 LANケーブル を引いてもらいました。
「各部屋に LAN ケーブルを引く。」と言っても単に各部屋に LAN のコネクタを設置すれば良いだけではなく、どこかで集線しなければなりません。過去に仕事で見てきたオフィスやマシンルームの集線スペースには 19インチラックを設置してそこにパッチパネルと呼ばれる LAN コネクタを集積させたような機器をおいてそこからスイッチングハブや各種機器に繋いでいました。本当はパッチパネルを導入したかったのですが、それほどの LAN ケーブル数(ようは部屋数)もなく、パッチパネル設置スペースに対する家族の理解が得られるとは思えないので、リフォームの施工会社の人に「(10年前)今どき家に LAN ケーブルを敷設することは結構あるでしょう?何か手ごろなコネクタを整理するパネルないですか〜?」と言って調べてもらいましたが、大したものは見つかりませんでした。今考えれば有線 LAN を引くなんてよっぽどの物好きしかやらないことであり、しかも何本も集線するなんてニッチの極まりなのでそんな製品は見当たりませんでした。そこで割り切って下でご紹介するような集線スペースを作り、そこに RJ-45 のモジュラージャックを汎用の大型のプレートに入れて設置してもらいました。各部屋を当時は将来を見越して 1GB 対応の Type 5e で結びました(最初は 10Base の機器しかありませんでしたが)。

大まかな配線構成

今は有線接続の機器は減ったので図のような感じです。1F の外壁に近い集線スペースに光回線の引き込みを行い、小さなスペースにハブや NAS などを置いています。一方私の作業スペースは 2F なのでそこにもハブを置いています。

各部屋の LAN コネクタ

各部屋にはこんなパネルを設置してもらっています。 私の作業スペースのある部屋だけは 2本ケーブルを引いてもらっていますが基本各部屋一つ。 ただし、実稼働している LAN コネクタは、集線スペースを除くと私の作業スペースと奥さんの作業スペースくらいだけなのが現実です。 あ、ちなみにもちろん WiFi もありますよ。 WiFi デバイスもいっぱいありますので‥

各部屋にある有線LANのジャック
各部屋にある有線LANのジャック
化粧パネルを外すと汎用の取付枠に電源、TVアンテナなどと共に装着されています。
化粧パネルを外すと汎用の取付枠に電源、TVアンテナなどと共に装着されています。

LANケーブルは Cat. 5e でした。
LANケーブルは Cat. 5e でした。

ラック、集線スペース機器と LAN コネクタ

NAS も含めてこんなフレームラックに機材をのせています。乗っているのは、UPS、バブ、NAS、ウィルスバスター for Home Network、LAN への接続はないけれど停電時のための大きめのモバイル?バッテリーなどです。

下から UPS, Hub, TS-453Be, 10GbE スイッチ, ウィルスバスターHN, ANKER のバッテリ

ラックを引き出すと、集線のためのパネルがあり、4口の RJ-45 を入れたパネルを上下に二つ並べているので 8箇所分の配線を集約しています。(8部屋もある訳ではありません)

上に 3列、下に 4列の化粧パネル
上に 3列、下に 4列の化粧パネル

当時は建築の方に任せっきりだったので詳細を理解していませんでしたが、今調べてみるとおそらくこんな感じで作っているというのがわかりました。(部材例は下に掲載。)

取付枠、モジュラージャック、プレート
「取付枠」一枚に「モジュラージャック」を二つ装着。3列の「プレート」の 2列にこの取付枠と電源コンセントのプレートを装着。
(上記の絵は Panasonic さんのこのページの絵を加工させていただきました。)

10GbE の直結構成

前の記事(自宅 NAS 交換 (6) QNAP の PCIe接続拡張カード (10GBASE-T 部分))の最後に書いた「直結」を部屋を跨いで実現する方法は下図の通りです。私のスペースと NAS のある集線スペースを結ぶ未接続のケーブルが一本あったのです(赤色の線)。これを既存のハブには接続せず、集線スペースで TS-43Be に増設した 10GbE インターフェースに、MacBook には Thunderbolt 3 で Solo 10G 経由で結びます。
もちろん純粋な一本の LAN ケーブルでの直結ではありませんが、ハブを通さない直結です。これでそこそこのパフォーマンスが出れば、私にとっては Lightroom の NAS での利用が現実的になります。 (続く)

赤色の線が既存ハブに未接続のケーブル

ちなみに、部屋の LAN 配線とは話がそれますが、Thunderbolt 3 接続の 10GbE インターフェースの Solo 10G は Thunderbolt ケーブルを交換しています。写真の正面のパネルがネジで取り外し可能で、そこに通常の USB-C タイプのコネクタに標準のケーブルが装着されています。それを取り外して交換するだけです(要、コネクタのブーツ部分の削除。正面パネルの穴に干渉するため。)。
この時点では、Macbook にこの 10GbE 用の Thunderbolt 3 ケーブルと、もともと利用していた GB 用の USB-C バブの二本差しでしたので、USB-C ハブと solo 10G を二つ机の上に置いて置きたくなかったので、solo 10G は机の裏側の棚に置いて机の上には Thunderbolt ケーブルだけを出してあります。
何はともあれ、こうして前の記事で触れた 10GbE の「直結」を延長してみました。その結果のパフォーマンスは‥ (つづく)

付属の Thunderbolt 3 ケーブルを長いタイプのものに交換した solo 10G
付属の Thunderbolt 3 ケーブルを長いタイプのものに交換した solo 10G



参考)集線用のパネル部材例

参考)パナソニックのページ

取付枠、パネルはこちら

www2.panasonic.biz

取付枠に装着するRJ-45 のコネクタ (Cat 6A)

www2.panasonic.biz