KuriKumaChan’s diary

Kuri ちゃんと Kuma ちゃんの飼い主の独り言

猛暑でインクジェットプリンターのインク詰まり? - 「25℃以下でのご使用」は一般的ではないと思う

3年前に購入したエプソンの EW-M973A3 ですが、A3 の印刷もできるので結構便利に使っています。 そのプリンターがこの夏の猛暑で?一時的に?インクの目詰まりを起こした時の対応メモと、製品には満足しているもののメーカーが考える使用環境の前提がどうなの?と思うことを書いておきます。

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結構普段使いしている!

以前のインクジェットプリンターは写真印刷に主眼をおいたハイエンドプリンター (PX-5V) だったのですが、日常生活においてはモノクロ普通紙印刷が多いにも関わらずブラックイングも結構高価だったので、

使用頻度が下がる。
→ いざ印刷しようと思った時に目詰まりを起こす。
→ ヘッドクリーニングを繰り返すと無駄にインクを消費する。
→ インクが減るから気軽に印刷できなくなる...

という悪循環にハマっていました。
しかし今使っているプリンターはインクタンクが大きいことやインク単体の価格も PX-5V 用よりは安価なようで気軽に結構稼働しています。もちろんモノクロ印刷が多いですが、スマホで撮影したり送られてきた写真をスマホから気軽に直接印刷できることもあって、印刷する機会が各段に増えました。ですからインクの目詰まりは今まで一度も発生したことはありませんでした。

突然写真印刷でムラが!

複数枚印刷の途中からムラが

ところが真夏のある日突然ムラが出てきたのです。
写真のカラー印刷中に L版短編方向に(長辺縁から反対側長辺縁まで)帯のようなムラが出ました。3枚ほど印刷した 1枚目は問題なかったのですが、2枚目と3枚目にハッキリした帯状のムラが。

ノズルチェックをしてヘッドクリーニングを繰り返す

以前の PX-5V での経験からすかさずテストパターンを印字(ユーティリティーから「プリントヘッドのノズルチェック」を選択)。

↑「プリントヘッドのノズルチェック」と「プリントヘッドのクリーニング」を繰り返す

印字されたノズルチェックから一目でグレーに目詰まりがあることが確認できました。

カラー写真の印刷で発生したムラですが、モノクロ印刷でも使われていそうなグレーが詰まったことにちょっと驚き。

↑写真印刷のムラを発見した直後

ユーティリティーから「プリントヘッドのクリーニングを行い、再度ノズルチェックをしてみると今度はグレーの目詰まりがひどくなり、イエローとマゼンタもボロボロに...

↑「プリントヘッドのクリーニング」を 1回実施後

慌てて 2回目のクリーニングをしてチェックをするとグレーはほぼ復活したもののイエローとマゼンタはまだ詰まったまま(イエローは改善、マゼンタは悪化)。

↑「プリントヘッドのクリーニング」を 2回実施後。だんだん状況が悪化?

やむなく 3回目 + おまけの 4回目のクリーニングをしてようやく全色問題のない状態になりました。

↑3回目、4回目のクリーニング実施で復活!

目詰まりしているノズルが変わるのはなぜ?

今回すぐには直りましたが、目詰まりが右から左へ移動(テスト印字の色の並び順)していくなんて経験は初めてでした(PX-5V の時は特定の色が詰まるとその詰まりが長引く感じ)。
使わない期間が長くなるとインクが固まってしまう、というのは一般論としてわかりますいですが、今回は一時的にノズルの右側に異常が発生した?のかな、と思ってしまいました。

原因は暑さ?

そこで考えられるのはプリンター設置環境。日中人がいない部屋に置いてあるのでエアコンの使用はなく、猛暑の日は 40℃近くになることもしばしば。それが原因か?とネットを検索しますが、特に「猛暑でインクジェットプリンターの目詰まりが多発した」という情報を目にすることはありませんでした。
すぐに直ってしまったこともあり、真の原因は分からないままです。

エプソンのホームページでは「室温:15~25℃」

念のためにそもそもメーカーの考えている使用環境はどうなっているのか?とエプソンのホームページを確認してみました。すると、結構今どきの日本の気候では厳しいことが書いてありました。

一般の室温環境下(室温:15~25℃、湿度:40~60%)でのご使用をお勧めいたします。

エプソンホームページ FAQ「エプソンのプリンターを使用する前の注意事項を教えてください」より

「一般の室温環境」は一般的か?

もともとパソコン関連製品は人間がそばにいて利用するものだったので、人がエアコンを使用している環境(「一般の室温環境下」)に設置されていると考えて問題はなかったと思います。しかし、今の日本の猛暑ではエアコンを使っても 25℃以下にすることはあまりないでしょうし、ネットワーク印刷を家庭でも利用できるようになった今、プリンターがエアコン環境で稼働するとは限らなくなってきています。
出荷済み製品を今さら「40℃でも問題なく動くことを保証しろ!とは言いませんが、メーカーには日本の猛暑環境に置かれた、もしくは稼働するプリンターがどのように動作するのかを事後的にでも検証して公表してもらいたいものだと思います。

うちの環境においては、3回の猛暑を超えても今回の詰まりを除いて問題なく稼働していますので製品には満足していますが、猛暑がプリンター(インク)に与える影響はちゃんと理解しておきたいと思うのですが。