今まで Mackbook Pro 2019 (esc キー付き) を利用していたのですが、ブラウジングしているだけでファンがガンガン回るのと、夏はパームレストが暑くなるので、電源消費効率が好評の M1 Mackbook Pro 14インチを少し前に注文してあって、先日手元に来たので環境の移行をしました。前回の移行 (2015 MBP to 2019 MBP) の手順とは少し違った点が iTunes ライブラリ関連でありましたので、ここでは将来の自分のためにもメモしておこうと思います。
MBP 移行方針
TimeMachine など移行ツールを使えば各種設定環境も含めてごっそりとお手軽に引っ越しできるのですが、Windows PC を使い続けていた頃からほとんどのクリーンインストールしていました。一つひとつアプリの導入手順を踏むのはめんどくさいですし、設定情報を事前に確認しておくなど手間はかかりますが、あまり使わなくなったアプリは導入しないようにするなど起動ドライブの大掃除にもなりますので。あと保存が必要なデータは NAS かクラウドに置いてありますので、Mac であっても PC であってもハードウェア変更の際のデータ移行は最小限で済みます(どうしても気がつくと少しはローカルドライブにも必要なファイルが入り込んでしまうのですが)。
今回のテーマとなる iTunes (Apple Music) ライブラリも先代の NAS を使っている頃から NAS 上に置いてあります。この辺りの詳細は以前書いたこの👇記事をご覧ください。
NAS上の iTunes ライブラリの移行方法(多分これが正しい)
今回の自分の作業順序としては色々な試行錯誤をした上で気づいた方法なのですが、話がややこしくなりそうなので先に結論を書いておきます。ただし今回も相変わらずアルコールで少々良い気分になって作業したのと、実は想定外の状況が発生して試行錯誤した挙句の認識なので、もしかしたら正しくない可能性もありますが、自分では以下のように整理しました。
1. 今まで利用していた MBP のメディアファイルの場所を確認しておく
【2023/08/11 追記】. 当初この記事では「今まで利用していた MBP のライブラリの場所を確認しておく」としていましたが、この後の "2" で書いているようにライブラリの位置はどこでも構わないようです。ただし、mp3 などメディアファイルの位置はここでの設定が必要なので、タイトルを変更しました。
旧 MBP の Music アプリに設定してある「ミュージックのメディアフォルダの場所」を「環境設定...」から確認しておきます。同じ場所を新 MBP で指定しますので。
私の場合は、QNAP NAS の下記のディレクトリを指定してありました。
”/Multimedia/iTunes20160522/iTunes Music“ の “/Multimedia” は QNAP NAS で標準で作成されるディレクトリです。その後が ”/iTunes20160522/iTunes Music“ と変なディレクトリ名になっているのは、 iTunes ライブラリをパソコンを替えるごとに使い回していて、それまで使っていたライブラリが分かるようにしたものです。もともとはライブラリのディレクトリ丸ごとコピーして日付を付けていて、オリジナルは日付無しだったはずですがいつの間にか 2016年にコピーしたものを本番で使ってしまっていたようです。
2. ”option” キーを押しながら ”Music” アプリを起動し「ライブラリを選択」を選択
多分今回の私の試行錯誤での最大のポイントです。
3. NAS 上のライブラリにある "Music Library.musiclibrary" を選択した上で OK
ライブラリ選択ダイアログにて、 "Music Library.musiclibrary" を探し、このファイルのタイムスタンプが旧 MBP で利用していたものであることを確認の上選択し、ダイアログの OK を押す。
これだけで NAS 上のライブラリに今まで通り新しい MBP からアクセスできるようになるはずです。
自分の失敗
iTunes → Music アプリの変更とともにライブラリの管理ファイルが変更されていたことを知らなかった
今となっては細かくは覚えていませんが、以前は "iTunes Library.itl" と "iTunes Library.xml" が管理ファイルだったので、”Music Library.musiclibrary" の存在に全く注意を払っていませんでした。そして最後に旧 MBP で Music アプリを使用したタイムスタンプの ".itl" と ".xml" ファイルを探したのですが、見つかりませんでした。そこでネット情報を調べると、macOS Catalina で iTunes アプリが Music アプリに変更された際に上記のような管理ファイルの変更があったようです。さらにネット情報で調べていると、NAS にライブラリを置くことに対するネガティブな(いろいろリスクがあるよ)という記事が多く、少々焦り出します。さらに....
アプリの「環境設定」から「フォルダ」の指定を行っていた
管理ファイルを選択しない)
最初に試行錯誤していたのは上記 "1." のオプションボタンを押してアプリを起動する方法ではなく、新 MBP のアプリを普通に起動した後に旧 MBP の設定情報を見ながらMusic アプリの「環境設定」から「ミュージックのメディアフォルダの場所」つまりフォルダを上記のダイアログで選択ただけでファイルは選択せず OK ボタンを押すことを繰り返していました。おそらく「環境設定」からはフォルダの場所の「変更」は行うことができても、”Music Library.musiclibrary" などのファイル自体を選択することはできなかったように記憶しています。
何回かそういった作業を繰り返した上で上記のオプションボタンを押して起動する方法も試したのですが、その方法でも管理ファイルを指定しないで色々他のフォルダを指定して ok ボタンを押すと突然「ライブラリの統合中...」みたいな表示が出てきたり、挙げ句の果てには比較的最近リッピングした CD だけがライブラリに表示される事態に陥ってしまい、かなり絶望的な気持ちになってその日の作業を中断しました。
最新のリッピングした CD は NAS に取り込まれていない?
これは作業中に気づいたのですが、うまくいかず慌てて旧 MBP のローカルにあるデフォルトの "Music" フォルダを確認すると比較的最近リッピングした CD のデータらしきフォルダが見つかりました。 これに関しては十分調べていないのですが、どうやら昔の MBP から旧 MBP に引っ越した後、もしくは Catalina に移行した後にリッピングした CD は NAS に保存されておらずローカル SSD に保存されていたようです。本来はこいつらも NAS 上に移動させておきたいところですが、今回は旧 MBP to 新 MBP の SSD 間で丸ごとコピーして対応しました(落ち着いてから NAS 上に持って行きたいですが)。
ということで、足掛け二日かかってしまいましたが、年内に MBP の移行は完了することができました。