スイッチサイエンスや KSY で入荷案内即売り切れとなっている Raspberry Pi Zero 2W。
私はスイッチサイエンスから 2回入荷の案内メールを受け取りましたが、いずれも気づいて買おうとしたら既に在庫ゼロ。KSY のほうも案内メールを受け取ってみると既に Zero 2W 本体は売り切れ。 しかし KSY はケースやらケーブルなど(正直言えばなくても良いものばかり)セットになった
Pi Zero 2 W Starter Kit 32GB 6点セット V2 Sandwich ケース[RASST02STA0322].
の在庫があり、価格が本体の約 2,500円に比べて 3倍以上の 7,920円という高価格福袋のようなセットの在庫がありました。一晩悩んだ挙句やむなくこの 6点セットを購入しました。
- Pi Zero 2 W のセットアップは割愛
- せっかくなのでアルミニウムケースを装着してみる
- あとは ssh など諸々の設定といった標準パターンのみ。ところがネットワークに繋がらない!
- もしかしたらアルミケースの影響かも??
- と言うことでセット品で今私が使っているのは本体と 32GB カードだけ。
Pi Zero 2 W のセットアップは割愛
Pi Zero 2 W ソフトウェア的なセットアップは Zero W と全く変わりがありません。というよりは OS を SD カードに焼く Raspberry Pi Imager ではハードウェア的なモデルの指定も選択もないので Zero W や 4B と変わりありません。
強いて言うならばハードウェア的にこのキットの Zero 2W にはピンヘッダーが付いていませんので自分ではんだ付けする必要があります。しかしなんと KSY のキットにはピンヘッダーも含まれていません。もちろん無くたってなんとかなるでしょうけれども、つまらない付属品をつけて何倍にも価格を釣り上げるのであれば 100円もしないピンヘッダーをつけた方が良心的だと思います。
私の場合ははんだ付け練習をしていた頃秋月電子で数本ずつ買ってあったシングルとダブルのピンヘッダーがあったので、ダブルを半分に折って(ピン数が 40本タイプなので)使いました。
ハードもソフトもセットアップとしてはそんなもの。
せっかくなのでアルミニウムケースを装着してみる
セットの構成物で本体は別にすると特に私が持っていないものは Zero 用のケースくらい。 このアルミニウムケースは 2枚のアルミ版で薄めにサンドイッチするタイプ。
何かと指が基盤に触れてしまいがちな Zero のケースとしてはオシャレな感じで「本体の 3倍の価格はこのケースのためだったんだ」と自分を慰めながら組み立てました。
ケース装着後に手にした感じとしては基盤には指が触れることもないし、放熱にも少しは良いかな?とちょっとした好感触。
あとは ssh など諸々の設定といった標準パターンのみ。ところがネットワークに繋がらない!
さて、ssh の設定をする前に家の wifi ルーターの管理画面から Zero 2 W を探すと見当たりません。wifi ネットワークに繋がっていないのです。
「まずい! Imager で OS 焼くときに wifi 設定間違えたか!?」
と頭を抱え、一瞬ディスプレィやキーボードを接続してラズパイローカルで構成変更しなければならないのか???と悩みました。ちょうど先日ディスプレィ切替機を取り外したばかりなので、また配線めんどくさいなぁ〜...
頭を冷やすため一風呂浴びて考えると、もともと私の作業環境は家の wifi ルーターから離れていて電波は強くありません。iPhone も Macbook も アンテナインジケータがフルに表示されないことも多いです。
(私の作業は 10GbE と GbE があるのであまり問題にならない)
とりあえずの残りのセットアップはラズパイ本体は手もとになくてもネットワークさえつながっていればどうとでもなります。そこで作業場所から離れた wifi ルーターのそばに Zero 2 W を持っていくと無事にオンラインに!あとは手順通りにセットアップ完了!
もしかしたらアルミケースの影響かも??
今までは他のラズパイ Zero WH を 2個と 4B を1個セットアップしましたが、wifi が問題になったことはありませんでした。そう考えると、Zero 2 W の wifi 感度が低いと言う話は普通考えにくいのでやはりアルミサンドイッチ形式のケースが強く疑われます。
早速ケースを取り外して作業場の手元で boot してみると、一発で wifi オンラインに!
あー、この高価なアルミケースは少なくとも私の家の wifi 環境では使えない....
と言うことでセット品で今私が使っているのは本体と 32GB カードだけ。
結局高い買い物でしたが、せっかくの新製品である Zero 2W を早く触ってみたい欲望のためのコストだと言うことで納得することにします。
2022/07/18 追記: お知らせいただいて時間が経ってしまいましたが、この記事を書いてすぐに楠川技研さん (@kusu_gi) から Twitter で「アンテナ部分に切り欠き入れると良くなりますよーー」とお知らせいただきました。確かに基盤上にアンテナらしきものがうっすら分かるのでこの部分のケースを切り抜けば良いのだろうと思いますが、なかなかアルミ版を加工する手段が難しそうです。