上記の画像は動画の一部ですが、新規バケット作成にあたってバケット名(ここでは "gda-pro5300")と地域名(ここでは "US East (N. Virginia)")を指定する必要があります。どこのリージョン(地域)のデータセンターを使うか、という指定なのですが、個人情報たんまりで日本から出したくないとか、コストを優先して安いリージョンにしようとかで選べば良いでしょう。この図ではコスト優先で一番ストレージコストの安い北米リージョンを選択しています。
ここは全くの余談なのですが、今回の目玉である "Glacier Deep Archive" はちゃんと S3 のストレージクラスとして選択できました。
ここで若干私の頭の中にモヤモヤが残っていますが、一つの S3 バケットの中に複数の異なるストレージクラスのオブジェクトをバックアップできる、ということなのですね。バケット作成時の 2016年に少なくとも "Glacier Deep Archive" というストレージクラスはありませんでしたから。きっとちゃんと S3 を勉強すれば「ストレージクラス」はバケットの属性ではなくそこに格納されるオブジェクトの属性と書いてありそうです。
Glacier の vault の中身をファイル単位に直接確認することはできませんが(本当はメタデータのダウンロード機能があるようなのだけれどもうまくデータが取得できなかった)、リストアしてしまえば当然内容は確認できます。
目視で FInder で眺めていてもよくわからないので、私のデジカメ保管のルートディレクトリである "Photo" 配下のファイルを NAS のオリジナルとリストア先のものと比較してみます。今回はネットで評判の良さそうな CompareMerge というアプリを購入して NAS 上のデータを目視比較して見ました。
フィルム写真のデジタル化に伴い、NAS 上に新たな大切な画像ファイルが増えています。
私の NAS は RAID 1 構成されているので、たまに HDD 不良/故障が発生しても RAID の機能でデータはしっかり保持されたまま新しい交換 HDD を装着すればちゃんとその機能は復活します。
でも、NAS が盗難や火事にあってしまったら、いくら RAID とは言っても復旧は困難でしょう。 盗難や火事にあわないように生活するのは大前提ですが、南海トラフや首都直下などの大地震に巻き込まれないぞ!と言うのはなかなか難しいことだと思います。
そうなると HDD を含む NAS が使用不能になることを前提としたバックアップが必要です。自宅が損壊することも想定すると、 NAS to NAS の遠距離地点バックアップなども一つの手段として考えられるでしょうけれども、企業のように複数拠点があるような場合は良いですが、個人では別荘を持っているような人以外は難しいソリューションだと思います。そうなると個人の NAS と併用できる現実的なバックアップとしてはクラウドバックアップしかないと考えています。
過去の記事ではチラッとしか紹介していませんでしたが、私は以前の NAS である TS-431 の頃から本当に失いたくないデータは丸ごとクラウドストレージにバックアップしています。そこで、現状のクラウドバックアップの状況(容量や費用)と点検するとともに、実際にリストアも行ってちゃんとバックアップ出来るか?時間は?など確認してみたり、利用しているクラウドストレージが新しいサービスを提供していたようなので、新しいサービスも検討してみたいと思います。