KuriKumaChan’s diary

Kuri ちゃんと Kuma ちゃんの飼い主の独り言

自宅 NAS 交換 (1) QNAP TS-431p → TS-453Be

今回は数年前に導入した QNAP TS-431p を新しい NAS に交換するまでの悩みや経緯などをゆるく紹介したいと思います。具体的な機種選定などは既にいろいろなキッチリした記事がありますので、現実的な揺れる?悩みを中心に書いておこうと思います。

NAS を導入する以前から大切なファイルの管理には気を遣っており。趣味の写真など重要なファイルは PC のローカル HDD (RAID1) に保存していたのですが、当時の単一ドライブの NAS を 4ドライブの TS-431p に置き換えることで NAS の容量に余裕ができて重要データは PC の HDD のから NAS にバックアップするようにしていました。(最初の単一ドライブの NAS は単に家族のデータ共有用途)
2011 年に東日本大震災で家や建物自体を失うリスクを目の当たりにして「これからはクラウドだな」と NAS からさらに AWS Glacier に四半期に一度バックアップを‥とだんだんバックアップパラノイアみたいに。 しかし TS-431p はパフォーマンスがいまひとつなことや私の初歩的な設定上の躓きもあって十分に活躍してもらっていなかったのですが、最近私の仕事に大きな区切をして時間が出来たことで、ビールを飲みながらネット情報を見ているウチに NAS 交換に走ってしまった、というお話です。

なぜ NAS を交換?

「ビールを飲みながら‥」と書きましたが、実際には単純な衝動買ではなくいろいろな課題に直面していたのは事実です。その課題を挙げてみるといろいろあります。NAS 交換までの前置きが長くなりますが、多くの人が似たような悩みを持っていると思いますので書いておきます。

バックアップに時間がかかる

  • HDD ってやっぱり遅い
    PC のローカル HDD から NAS へのバックアップは当然差分バックアップをとるのですが、これが何時間という単位で時間がかかります。バックアップは QNAP 純正の "QNAP NetBak Replicator" を利用していました。ほぼ毎週差分バックアップをとっていたいのですが、新しいバックアップファイルが無くても一旦対象のドライブ(ディレクトリ)を全部スキャンするのでいつも一定の時間がかかります。ファイルサイズが大きくなくとも Lightroom カタログにある無数の小さなサムネイルファイルをスキャンするだけで大変ですよね。(バックアップ対象のデータ量は 1TB 程度です)
  • 構成が冗長すぎる
    もともと NAS が無い時代から「PC のデータは RAID 構成のディスクに!」と宗教のように考えていたのですが、クラウドのバックアップもとっているし PC の RAID ディスクと NAS の RAID ディスクの二層構造にしなくてもいいじゃん!とは思い始めていました。構成上のイメージとしては本当は PC からダイレクトに NAS のドライブに読み書きするのが理想的ですが、現実には私の NAS 環境では遅くって実用的ではありませんでした(以前アクセススピードを測定したのですがデータをちゃんと残しておりませんでしたので数字で説明できませんが)。PC のローカルディスクは起動ドライブだけは SSD にしたものの、データ用のドライブは容量の観点から相変わらず HDD だったのでどうやってもディスクの二層構造から脱却できずそのままになっていまいた。

(2015年)メインのパソコンを Window から MacBook へ

  • ローカルドライブは SSD で高速だけど大容量では無い
    メインのパソコンは Endeavor Pro 5300 というハイエンド構成(内蔵 HDD が 4本入る!)のものを長らく使っていたのですが、5年前に訳あって MacBook Pro 13インチ (early 2015) を導入しました。それ以来大半の作業環境を MacBook Pro に移行したのですが、写真関連だけはずっと Endeavor から抜けられませんでした。理由は、
    1. Endeavor/EIZO/EPSON 環境でディスプレィとプリンターの色調整してあったけれど、Mac 環境では再調整が必要なので面倒くさくって Lightroom は Endeavor のまま‥
      これは技術的な問題では無く、単に Mac 環境で気合いを入れて色調整する時間が取れなかったということでした。
    2. MacBook のローカルディスクは容量が小さい。もちろん 1TB とかお金を出せば積めますが高価だし 1TB では必要なデータの全ては入らないし。ではさらに外付けディスクを導入するとなると NAS と Mac 用外付けディスクの役割がまた被るし‥

(2019年)Mac 環境を強化

  • 写真データ専用外付け SSD を導入
    昨年 Macbook Pro を 16インチの MacBook Pro に買い換えて、ついでに悪化する老眼対応として 32インチの外部ディスプレイも導入。これで圧倒的に高速で見やすい快適な環境になりました。そんな環境が出来たのに Lightroom だけ Endevor/Windows 環境のままというのはもったいないので、色調整の問題には目をつぶって(最近写真の印刷少ないし‥)、Lightroom も写真データだけ専用の外付け SSD に入れて Mac 環境に移行しました。そこで導入したのは SanDisk の エクストリーム プロ ポータブル SSD。これはインターフェースが USB 3.1 (Gen 2) なので Macbook Pro の内蔵 SSD ほどでは無いにしても、Lightroom のカタログもここに入れてしまって体感上の問題は全くなく (当然 HDD の Endeavor より圧倒的にスムースに)利用できるようになりました。

  • SSD のバックアップはどうする?
    Lightroom の作業自体は超快適になって問題無かったのですが、SanDisk の SSD が小さいので(ポータブルだから当たり前なのですが)いつか無くしそうだしこの SSD のバックアップをちゃんと取れる環境が出来ていないし、やっぱり NAS をなんとかしなくちゃなぁ、と悶々としていました。そのころ現実的なソリューションとして考えていたのが TS-431p にも付いていた「ワンタッチコピー」機能。NAS の正面に USB-A のインターフェースと専用ボタンがあって、構成次第で SanDisk SSD から直接バックアップとれるじゃん!と。しかし SSD 自体は早いし USB 3.1 (Gen 2) サポートしているけれど、TS-431p は USB3.0 だから遅いしなぁと本気になれないまましばらく過ごしていました。

この記事で「NAS を変えたい!」モード (その 1) 10GbE

そんな悶々としている中で「おっ」と思ったのがずっとフォローしている Studio9 さんのこの記事。

photo-studio9.com

この記事はとっても刺激的で、「10GbE の高パフォーマンス」ということから、私が踏み切れなかった「写真データをローカルディスクには置かずに NAS 上で直接読み書き」できるのが現実的になっていることが分かり、さらに「(まだ高価な 10GbE 対応)スイッチを使わない接続方法(要は LAN ケーブル直結)」でも充分実用的だと知って、思わず「10GbE 対応(できる)NAS 導入しよう!」と思っちゃいました。当然スイッチ無しとは言え 10Gb 対応のLAN ケーブルへの配線交換は必要だろうし、MacBook Pro で 10GbE 対応のインターフェースの導入は不可欠だけれども、「10GbE 標準対応はまだまだ先だけど、先ずはオプションで 10GbE 対応の本体に替えてあとからいろいろ追加してみよう!」と‥
本当はろくにチューニングもしていなかった TS-431p でもやりようはあったのかも知れませんが。

この記事で「NAS を変えたい!」モード (その 2) SSD

さらにいろいろ見ていると、こんな NAS が有ることも分かりました。 blog.livedoor.jp 昨年の記事なのですが、そもそも HDD を全く使わず完全 SSD の NAS。しかも標準で 10GbE 対応でコンパクト。本体高いけれども、後から 10GbE のインターフェース増設しなくてもいいし‥とか。

機種選定

もうすっかり 10GbE 対応できる NAS に買い換えることは決めて機種選定を始めました。

  • TBS-453DX か?
    上で紹介した TBS-453DX は結構悩みました。 なんだかんだと言って HDD は壊れます。HITACHI や 東芝、 WD でも RED など比較的信頼数値の高いものを選んで使ってきましたが、PC, NAS で毎年どれかはエラーがでて交換していましたので、今まで SDD が壊れた経験を持たない私にはとっても魅力的でした。
    が、いろいろ調べても評価レポートの数があまり出ていないことと、さほど売れていない割には値下がりしていないこと、SSD なので本体で物理的に装着できるのが 8GB (RAID1 にすれば半分の 4GB) という上限の制約など、「まだ早い」感を感じてしまいました。

  • QNAP か Synology か?
    個人でも買えるフル SSD の NAS は今のところ TBS-453DX しかないので、それを諦めるとどのメーカーでも似たような仕様のものをラインアップしていて決定打はありませんでした。以前 TS-431p を導入した際には QNAP、 Synology 、 Drobo、ASUSTOR などメーカーの比較検討もしましたがまぁ、今となっては少なくとも QNAP も Synology も充分実績を積んでいるようだし、機能的には変わらないだろうなとあまり細かい比較には熱がはいらず。以前は UI がわかりにくいと言われていた QTS (QNAP の OS とそのインターフェース) もだいぶ改善されたし NAS 間や NAS とクラウド間のバックアップシステムも HBS という名称に統合されて使いやすくなってきたからやっぱり慣れている QNAP にしようかなぁ。などどやや QNAP に傾きつつある状態でした。ただし、TS-431p がやや非力なのか CPU が100% に張り付いていることもしばしばあったので、CPU はせめて celeron 以上の機種にすることには決めていました。

  • オプションボードの存在
    最終的に QNAP にしたのはこの記事を読んで、一つしか無い NAS 本体の PCI スロットを 10GbE と SSD の両方の増設に使える、と分かったこと。

internet.watch.impress.co.jp

オプションボード上に SSD は 2枚しか載らないので、 SSD ドライブとして利用するには限界はあるけれど、キャッシュ用途ならいいんじゃ無い?と勝手に納得して、「よし、このカードが載る QNAP の NAS にまず交換して、カードの価格が下がったらカードも追加して 10GbE と SSD キャッシュを実装しよう!」と決定。 (本気で試したらこのカードも Snology で使えるかもしれませんが。)

  • 結局 TS-453Be に決定! だけど‥

結論を言えば TS-453Be にしたのですが、消極的ですがこれで無ければならないという決定打があったわけではありません。ドライブベイ x4 前提で調べていても、QNAP でも Synology でもいっぱいありますし、出来ることも今どきさほど差は無いハズです。(だって大抵の機能は OS で実装しているし、その OS は各メーカーの機種で共通なわけですから)
幾つかレビュー記事を参考にさせていただきましたが、大差をもって特定の機種にしたケースは余り見かけなかったことと、QNAP のサイトで製品の比較をしても日本で入手可能な機種は限られていること、私と同じ M.2 SSD/10GbE カード(QM2-2P10G1TA) を前提に TS-453Be を購入してほぼ満足している記事が有ったことが決定打でしょうか。 (それらの記事は下に紹介しておきます)
交換までの悩みや課題の話が長引いた割には機種選定の結論が浅くて申し訳ありませんでした。

今後のご紹介予定のテーマ

今回の紹介はここまでですが、このあと幾つかの経験をご紹介しようと思っています。
* まずは TS-453Be に移行し、本体だけで実現できることを検討
* iTunes ライブラリの移行
* 10GbE
* SSD キャッシュ
* Lightroom データ(写真ファイルとカタログ)の移行、など

参考にさせていただいた記事

www.popolog.net

kimagureman.net

www.popolog.net