ある知人から、
メッセージを送ったのだけれど届いていなさそうだからメールで連絡します。
とのメールを受け取りました。
メッセージ (SMS) は色々なサイトでのSMS認証を毎日のように遅延なく受け取っているので、最初はこの知人側の問題かと思っていたのですが、調べてみると以前少し使ってすでにアプリは消去している「+メッセージ」の影響であることが分かった、というお話です。
それとともに、「+メッセージ」の推進側の情報発信は誠実ではないな、と思ったので、その点も。
「+メッセージ」とは
Wikipedia によると、
+メッセージ(プラスメッセージ)は、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクの3社が提供する、リッチコミュニケーションサービス(RCS)規格に準拠したサービス。各プラットフォーム向けに配信されている同名のモバイルメッセンジャーアプリケーションを介して提供される。RCS規格自体は本来オープンだが、本サービス自体は Android 端末および iOS 端末、+メッセージ対応ガラホ端末のみの利用制限がある。
とのこと。iOS ユーザーだと「メッセージ」アプリで SMS メッセージであってもリッチテキストメッセージであっても送受信できますので不便はないのですが、キャリアとして電話番号だけでリッチメッセージも含めたサービスを提供したい、という思惑でやっているようです。
iPhone だと決定的に不便になる
数ヶ月前、何がきっかけだったのか忘れていしまいましたが何かのおすすめを目にして、「iOS 用アプリがあるなら試しに使ってみるか」と深く考えないで導入してみました。今でもそうですが当時も、各種 AI に相談してもネット情報でも iPhone ユーザーが「+メッセージ」アプリを利用することに関しては積極的に絶賛するものは皆無なものの、「導入して便利な場合もある」レベルの評価でした。
しかし実際に使い始めると(少なくとも私には)決定的に不便だということが分かりました。
当たり前ですが、送信相手によって送ってくるメッセージが iOS 「メッセージアプリ」に届く場合と「+メッセージ」に届く場合に分かれる、ということです。しかも私の交友関係においては「+メッセージ」に届くのは二人ほどだったと思います。
つまり今までは iOS のメッセージアプリを注意していればよかったものが、「+メッセージ」も(たまには)チェックしなければならないのです。
当時はとある人からのメッセージを受信していたのですが、アプリ自体を目につくところに置いていなかったために数日気づかないことがあって、こんな運用は現実的ではない、と「+メッセージ」アプリを削除しました。
使わないと決めた「+メッセージ」アプリは削除しても安心してはいけない
今思い返すと1ヶ月ほど前にも知人から「メッセージ送ったけれども」と電話で言われたことがありました。その際も iPhone のメッセージアプリには何も届いていなかったので、「相手の送信ミスなんだな」と思っていましたが、実は今回と同じことが発生していたことが今となって理解できました。
「未受信の+メッセージがあります」メッセージ
「+メッセージ」アプリは削除したあと、以下のような SMS メッセージを受信したことがありましたが、
「+メッセージ」アプリはもう削除してあるんだからうるさいな。広告メッセージか迷惑メッセージなんだろうな。
と思って無視していたのですが、今日もこの画像のメッセージを受信してふと気づきました。

もしかしたら、「+メッセージ」アプリは削除したけれど、サーバーに配信されていないメッセージが残っているのかも???
「+メッセージ」を確認する(再導入、再削除)
仕方がありません。再度「+メッセージ」を導入して、利用設定をした上で確認すると、今回の「メッセージ送ったのだけれど」とメールで連絡してきた知人のメッセージも、1ヶ月ほど前に「送ったんだけれども」と電話してきた知人のメッセージもサーバーに届いていました。サーバーにはあるものの、アプリが削除されており配信できず、かつ送信者にその状況を伝える機能もなく放置されていたのです。
中途半端な「+メッセージ」の推進 - 圧倒的に正確な情報が少ない
「+メッセージ」を中心に送受信する人にはいいかもしれないが
LINE などへのユーザー登録を強く避けたいなど、電話番号宛のメッセージをたくさん送る人(SMS だと送信料金が発生する)や、お互い「+メッセージ」でやり取りすることが多い人にとっては、ユーザー登録不要で電話番号だけで送受信できるので(ある程度は)便利なのかもしれません。
アプリ非利用者の考慮点を明らかにしない推進体制はおかしいのでは?
しかし、このシステムは送受信側双方が「+メッセージ」ではない場合に具体的にどのようなことが起きるのかを明確にしている運営者情報を見たことがありません。
ざっと見た限りでは、「+メッセージ」を推進しているドコモやソフトバンク、au は、
「+メッセージ」アプリ <==> 「+メッセージ」アプリ
の場合の利便性をアピールしていて、
「+メッセージ」アプリ <==> iPhone/Android 標準メッセージアプリ
の場合の考慮点をほとんど示していません。
当然後発のコミュニケーションツールなのだから、相手がそのアプリを使っていないことの方が多いにも関わらず、誠実さが欠けているように思えます。
今回の私のサーバー滞留ケースはある程度はイレギュラーケースだと思いますが、送信可能/不能なメッセージや制限、双方の SMS 送信量など考慮点は明確にまとめておくべきでしょう。
その挙げ句に、こんな↓真偽が不明な提灯記事が検索で出てきて困ります。
(「+メッセージ」から iPhone メッセージに届かないことがある? - ホント?)
