KuriKumaChan’s diary

Kuri ちゃんと Kuma ちゃんの飼い主の独り言

残念なユーザー対応 - 三菱電機 (DIATONE) のカーナビの高速道路走行中の再起動について

Forester のカーナビの地図情報の更新を行ったのですが、ふと半年ほど前に何回か経験した三菱電機 (DIATONE) のカーナビの不安定な動作について思い出してしまったのでメモしておきます。今回の地図情報更新と一緒に問題となった動作も解消していると良いのですが...

DIATONE のカーナビをなぜ選んだか?

DIATONE はカーナビとして初めて選びました。今まではパイオニア (carrozzeria) が過去の車でディーラーオプションに設定されていたこともあり、多分一番多く選んだのだと思います。今回の Forester でも carrozzeria はディーラーオプションに設定されていました。ではなぜ初物の DIATONE にしたかと言うと、スバルの営業さんが. 「地図を指でスクロールするのがスマホ並みにスムースで使いやすいですよ!」
とおススメしてくれたからです。試乗車が出払っている時などはその営業さんの Forester (一世代前でしたが) で色々確認させてもらうなどして、実際に DIATONE のスクロールのスムースさは体験して、
「今回は DIATONE で行こう!」 と決めました。
実際納車されて 1年半経ちますが、car play にも対応しているし満足度高く利用しています。

高速道路走行中カーナビがいきなり再起動?

そんな DIATONE のナビですが、驚いたことがありました。
最初は東名高速を走っていて突然ナビが電源が落ちたように真っ暗になり再起動を始めたのです。以前乗っていた XV で夕日に向かって走っているとアイサイトがいきなり停止してしまうという経験は何回かあったのですが、アイサイトが停止しても普通に自分で運転操作すれば全く問題ないのですが、ナビがいきなりシャットダウンしてしまうという状況には驚きました。何せ高速出口までどのくらいあるのかなど頭の中には全くなくナビ頼りなのですから。その後も中央道でも同じ経験をし、確か 3回目の時に証拠?写真を撮りました。

走行中に再起動している DIATONE のカーナビ

スバルのお店に相談すると

ネットで DIATONE のホームページにはそんな情報はなく、スバルの営業さんに相談しても「経験ないですねぇ。」との話。ただしばらくして情報がありました。
「三菱電機の営業さんが来たので聞いてみたら、『それはカーナビの問題ではなく ETC システムの問題なのです。 ETC 2.0 の ITS 情報で本来あるべきではない大きな画像などのデータが配信されると発生するもので、高速道路のみで発生しうる。ただしダイヤトーンの主張としては本来あるべきではないデータを送る方が悪いのでそちらを治すべきなのでダイヤトーンは直さないと。』という話でした。」
当時のメモを見ながら書いたのですが、三菱電機の営業さんの話をスバルの営業さんを通じて聞いた話ですし、電話で私が説明を受けた時のメモにもバイアスもあるかもしれませんので、三菱電機の営業さんの発した正確な発言ではないかもしれません。
しかし、以下のことはおそらく事実なのでしょう。

  1. ETC システム側に仕様の変更があった 。(後に VICS の仕様変更だと判明)
  2. 稀なタイミングで (少なくとも) 発生する。
  3. DIATONE のカーナビが走行中に再起動をすることを三菱電機は認識している
  4. DIATONE ではこの再起動に対する修正配布以前に、公表もしていないし、ユーザーに周知するつもりはない

他のユーザーやメーカーはどうしているの? - アルパインは修正プログラムも配布

最初は私のカーナビ固有の問題だとばかり思っていましたが、ETC側の仕様変更で旧仕様のカーナビが再起動という誤作動を起こす可能性があるのならば、三菱電機が分かっていても発表しないとしても、他メーカーでも何か問題が発生しているのではないかと思いました。そこで「カーナビ 再起動」で 検索すると結構経験している人がいることが分かりました。(但し ETC ではなく VICS)

omusubi-korokoro.hatenablog.com

nishi-tomi.com

私以外にも、また DIATONE 以外にも同様の体験をする人がいることがわかりました。しかしいずれも基本的にユーザー側はビックリするだけで、誰も公表された情報を持ち合わせていない、ということがよく分かります。

さらに、ユーザーの経験事例だけではなく、メーカー側から情報発信しているところもありました。

ナビゲーション(2009~2012年モデル) 再起動事象について対策ソフトウェア配信について

ナビゲーション(2012~2015年モデル) 再起動事象について対策ソフトウェア配信について

カーナビメーカーでは私が検索した限りではアルパインだけが不具合を公表するとともに、修正も配布していました。それも結構古い補償期間外と考えられる 2009 年製のものでも対応しているのが立派!
アルパインの発表情報によると、「FM 多重 VICS 情報の増加」が原因ということなので検索してみると VICS の実証実験スペシャルサイトというものがあって、以下のような情報が掲載されていました。

VICS 実証実験ホームページより

実証実験スペシャルサイト| VICS

三菱電機の営業さんが言ったとされる「ETC 2.0 の ITS 情報」というのがこの事なのでしょうか。

私の DIATONE カーナビの再起動は 2021年秋に経験したもので、どうやら2020年から始まった実証実験の期間中の出来事だったようです。そして今年 2022年 7月から実験エリアを広げるということなので、 VICS 側で古いカーナビに影響を与えないような対応をしていることを祈ります。

三菱電機(の営業)の言い分について思う - 実証実験中とは言えユーザーに影響が出てもメーカーは知らん顔するのか?

アルパインの発表以外、VICS 情報の増加(= 実証実験?)とカーナビの再起動を結びつける公式情報は見当たりませんでした。おそらく仕様変更やそれに伴う影響に関する情報はカーナビメーカーと VICS センターの中だけで管理していてユーザーには一切公表していないのでしょう。もしかしたらそれは確定仕様ではなく実証実験中だから、とか実験中に VICS 側が修正すべきことになっている(もしかしたら修正済み)のかもしれません。しかし、何も知らないカーナビユーザーは高速道路走行中という状況の中でいきなりカーナビが再起動するという驚くような状況を体験しているのです。その原因やタイミングを知っているメーカーとして何もその製品を利用しているユーザーに積極的に周知しようという姿勢は少なくとも DIATONE (三菱電機) には全くありませんでした。仮にアルパインのように過去に遡って修正を配布することが物理的な理由によってできなかったとしても、事象をユーザーに伝えることくらいは出来たはずです。それなのに営業からして「うちの責任ではないのでうちは直しません」という態度でユーザーには全く直接知らしめる意思のないところが三菱グループの隠蔽体質に結びつけてしまいます。
そうなってくると、もう DIATONE は買わないでおこうというモチベーションが働いてしまいます。