我が家で大切なデータを管理してくれている NAS ですが、基本的にはファイルサーバーとして使っているだけです。
(もちろん NAS からクラウドストレージへの自動バックアップなどもしてくれていますが。)
ところが QNAP だけではなく Synology も同じようですが、さまざまな機能を NAS 上で提供しているようです。新たにそういった機能の一つを試してみたいと考えているのですが、そういった対応をする前に導入して 3年近く経つ NAS の健康状態チェックしておこうと思いました。
すぐに確認できる事をチェック
まず、今現状でわかることを確認してみます。
先ずは NAS 全体の現状を Hardware Information で確認
全体的な HDD の状況、筐体の温度、ファンの回転、オプションのキャッシュ/10GbE ボードのファンの回転数など一通りは Dashboard で確認できます。緑のチェックがたくさん表示されており、これらの項目はこの時点では問題ないことが分かります。
Control Panel から開くか、Dashboard の "Hardware Information" をクリックすると "System Status" が開きます。その中で "Hardware Information" を開くと、筐体内部の各コンポーネント毎にさらに多くの情報を確認することができます。
しかし、Dashboard などでチェックできるのはその時の状況。過去の異常は別の方法で確認する必要があります。
過去の状況をワーニングなどを QuLog で確認
各種温度やファンの回転数の履歴をみることはできませんが、各種閾値を超えた異常は QTS を開いていればワーニングが出ますし、QTS にログインしていなくてもログに残ります。 現在の TS-453Be になってからは、ハードウェアの異常に関するワーニングは一度も目にしたことはありませんが、以前に使っていた TS-431p では HDD のテンポラリエラーに関するワーニングが表示されていたことがあります。
今回は QTS 上に表示されるワーニング等でハードウェアに起因するものは特に無いので、少し過去に遡るために QuLog Center でイベントログを確認します。
イベントログを遡っても、特にハードウェア関連情報はありませんでした。
個々の HDD に関する情報は Disk Health で確認
一通りは確認して異常は発生していないことがわかったのですが、4台内蔵されている HDD を個々に確認しておこうと思います。 SMART 情報に異常があればワーニングとして表示されるはずなので、SMART で異常を示す項目は無いはずですが、念のためにチェックしておきます。
"Storage & Snapshot" アプリから Storage > Disk/VJBOD と開くと個々の HDD に関する情報が表示されます。さらに "Disk Health" を選択すると個々の HDD の状態や SMART の個別情報なども確認できます。
HDD 稼働日数は 642日〜948日
NAS 本体は以前の機種から移行したのが 2020年の 6月末なので、使い始めて 3年近く経ちます。
一方中身の HDD の Power On Hours は 642日〜948日なので、もっとも古いものでも NAS 本体より後から装着したもののようです(そうだっけなぁ?)。いずれにしても 3年は経過していないし、一応 NAS 用を標榜する WD の RED シリーズなので、まだ大丈夫だと信じたいところです。
HDD のテストをしてみる
Rapid Test は過去にも実施済み
ところで HDD は個別にテスト行うことができます。 Disk Health を見ていると、
Test Completed and no errors found (Rapid test)
と表示されていました。きっと過去にちょろっと Rapid test を実行していたのでしょう。
Complete Test もしてみる
そこで、せっかくなのでもう一つのテストモードである Complete test でチェックしておきたいと思いました。
表示では 4時間以上かかるとメッセージが出ますので、二日に分けて夜間 4本の HDD の Complete Test を実施してみました。
結果としては 4本の HDD 全てが No Errors で終了です。
今回は現状も過去にも問題無しということが分かりましたし、HDD のテストでも不安定な要素はなさそうだとわかりました。安心して TS-453Be にもっと仕事をしてもらえそうです。