KuriKumaChan’s diary

Kuri ちゃんと Kuma ちゃんの飼い主の独り言

サウンドバーが壊れたので新調した - YAS-209

くまのお世話で幾つか記事が滞っていましたので、少しずつ書き始めたいと思います。

今使っているテレビの前の代から、ヤマハのサウンドバー YSP-2200 を使っていましたが最近テレビからの音が出なくなり、毎朝テレビの電源を入れた後に YSP-2200 の電源を切るルーティンになっていました(サウンドバーの電源を切ることにより、テレビ本体のスピーカーから音が出るようになる)。そしてやはりテレビのスピーカーではニュースなどは問題ないのですが、映画や音楽では「ちょっとなぁ〜」と言う気持ちを持って過ごしていました。
そこでもう 10年も使っているデバイスなので故障するのもやむなしと思って買い替えを検討したのですが、くまの体調が悪くなってきていたこともあるかもしれませんが、結構新し物好きではあるのですが、最新スペック満載の新型を選ばず、発売からある程度時間の経っている比較的安価なものを選択したというお話です。

最近のサウンドバーでの流行り

ブログの記事にはしていませんでしたが、少し前に Apple TV 4K (デバイスの方) を導入して Amazon Prime や Youtube をリビングのテレビで見る機会が増えたのですが、Apple TV 4K の売り文句に、Apple 独自の空間オーディオや Dolby Vison とか Dolby Atoms とか高機能 AV 用語が散りばめられています。Dolby Vison は映像の世界のお話ですが、Dolby Atom は音響のお話で、左右だけではなく音の高さを再現するものだそうです。
当然ソースと再生デバイスに依存するお話なのですが、Apple TV+ (コンテンツ配信の方) では対応したコンテンツの配信も始まっているようです。
ネットで調べると、ソニーや JBL では比較的低価格帯から対応している製品があるようで、量販店で聞いてみるとやはりその2社が積極的に Dolby Atoms に取り組んでいるのだとか(ヤマハのスタッフのかたが説明してくれました)。

YSP-2200 でよかったこととガッカリしたこと。そして現実。

一方今まで使っていた YSP-2200 はサブウーファーも付いており、当時はそれなりの価格帯の製品だったように思います。低音はそれなりに満足していたのですが、買ってすぐガッカリしたのが音響自動セット機能の「インテリビーム」。テレビを視聴する位置に専用のマイクをセットして音響セットアップを行うと最適な設定にお手軽にできると言うもの。ヤマハの名誉のために正確に言うと、この機能がダメだと言うのではないのですが、私の家のリビングルームではあまり効果を発揮することができ無かった、ということです。私のリビングはテレビに正対して左手は外に面した全面ガラス窓、右手はダイニングに続くスペース、と左右が大きく非対称で、右手は音を反射する壁が遠いのです。当時何回かインテリビームのセッティングを行いましたが、いくら設定してもデフォルトより音が悪くなる一方でした。
すっかりその高機能を発揮できていなかった YSP-2200 ですが、今更その機能を調べてみると、

「アルミボディ+専用サブウーファーで、高音質な7.1ch再生を実現」

なんて書いてありました。
「ん? 7.1ch ? そういえば 7.1ch も上部のスピーカーを使っていたな。YSP-2200 も『高音質な7.1ch再生』を謳っていたけれどどうだったんだろう??
と思ってしまいました。もちろん 7.1ch のソースでしっかり確認したことは一度も無かったのですが、そもそも実際に上部のスピーカーを設置せずサウンドバーだけでしかもうちのリビングで上下方向まで再生するなんてできるのだろうか?と言う疑念が湧いてきました。

Dolby 社の説明

本家 Dolby 社の説明でもモバイルでも可能としていますが、多くのスピーカーを配置して視聴するのが基本だといっているように思えました。

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本家「ドルビーアトモス」「概要」より

確かにテクノロジーの進化はあるので、AirPods Pro での空間オーディオは確かに自分でも聞いて違いはわかります。しかし「一度聞いたら無いことに耐えられない」ほどのめり込むものでは無いのも事実です。Dolby Atoms はどうなのでしょうか‥

量販店での視聴

ソニーか JBL にしようかな、と思ってネット情報を見ていると、スペックが気になります。気になるとより良いスペックの製品がさらに気になっていくという循環に入り込みます。そこで再度新宿や秋葉原の量販店に視聴しに行ってみることにしました。普段あまり足を踏み入れていませんでしたが、ちゃんとした個室を再現した視聴環境があったと思ったからです。でもどうやらそういった個室でチェックできるのはサウンドバーなどではなく高性能スピーカーとアンプなどのようで、サウンドバーはオープンの展示だけでした。少々ガッカリしたものの「これはサウンドバーはいくら高機能でも個室でサウンドチェックするようなものでは無いんだな。」と言うメッセージを得たのだと理解しました。
その上でオープンスペースに展示してある製品を幾つかチェックしてみると、少なくとも私の耳では(当然)左右のサラウンド感とサブウーファーの有無による違いはそれとなく自然に分かりましたが、Dolby Atoms は頭上を飛ぶヘリコプターといった限られた音源と音に対する集中力がないとはっきりとは聞き取れ無かった、というのが実感でした。それよりはカタログスペック上はあまり華やかではない Bose の製品の方が「おっ!」と言う印象が強かったです。ただし Bose だけは流しているコンテンツが宣伝用のものだったので、そこは差し引かなければならないかもしれません。

最終方針は高価ではなく安定した評価のあるもの

正直に言うと、「良いものを買ってもうちのリビングではなぁ」と言う諦めと、だんだんめんどくさくなってきたこともあり、高い製品でガッカリはしたくないという思いも強くなり、新製品ではなくても値がこなれて評価も安定している製品にしよう、と言うことに落ち着きました。

実際に YAS-209 はどう?

私にはサウンドに関するレビューを書けるような耳も文章力もありませんが、十分満足しています。テレビのスピーカーとは比較にならない音の広がりと重厚さには満足しています。多分倍くらいの値段のしていた YSP-2200 との比較は、もうだいぶ YSP-2200 の音を聞いていないのでちゃんと比較できませんが、もしかしたら YSP-2200 の方がより重厚で好きだったかもしれません。
でも YSP-2200 は Bluetooth はおろか Lightning にも対応しておらず "30ピンDockコネクタ" の対応のみだったので、iPhone の音楽を聴くこともできずつまらなかったのですが、YAS-209 はもちろん Bluetooth 対応です。しかしそれ以前に Apple TV があるので iphone は使わず Apple TV で Apple Music も再生できるので Apple TV 経由が多いですが...

最後に HDMI の接続

ほとんどサウンド機器のレビューには程遠い「諦めの選択」の話で役に立つ内容はあまり無かったと思いますので、Apple TV も含めた HDMI/ARC の接続だけ書いておこうと思います。
ARC (Audio Return Channel) に関しては調べてみると説明が簡単に見つかるのでここでは素人の私が詳しく書くことはしませんが、私のいつもの雑な理解では以下のようなものです。

  • HDMI : 映像と音声を一方通行で伝える規格。簡単な例ではテレビに対して、外部からビデオレコーダーやゲーム機、Apple TV 4K のようなセットトップボックスを接続し、テレビで再生するために使う。
  • HDMI/ARC : 上記の一方通行に加えて逆方向に音声データを戻せる規格。テレビから音声をサウンドバーに出力できる。今までの光ケーブルの代替。

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今回私は上図のように接続していますが、一つだけ疑問を持っています。テレビを用いず Apple TV 4K で音楽を再生するにあたっては水色の矢印に従って 「Apple TV 4K → サウンドバーのスピーカー」と音声信号は流れるのでしょうけれども、映像をテレビで再生するときの音声データはどう流れるのでしょう?赤色の矢印のように一旦テレビに映像と一緒に渡された音声データが ARC でサウンドバーに戻されるのでしょうか?それとも音声データは Apple TV から直接サウンドバーに認識されるのでしょうか??? eARC なんで規格も出ているようですが、映像と音声を一本のケーブルで扱えるのは便利ですが、データの流れの方向性も考えるとちょっとよくわからないな、と思いました。

ヤマハ | YSP-2200 - サウンドバー - 概要

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