KuriKumaChan’s diary

Kuri ちゃんと Kuma ちゃんの飼い主の独り言

14年使ってきた Evernote をいよいよ見放す(1) - 本当に役に立たなくなった

2009年から使い続けてきた Evernote がさまざまな劣化を経てとうとうクライアントからの同期ほとんど完了しない状況に陥り、有料会員の Evernote を捨てて他のノートアプリに移行する、という話です。
今回は(今どき)なぜ Evernote をしかも有料会員で使っていたか、というところから。

なお、不満を述べている Evernote の状況は主に 2023年5月末にかけてのものです(それ以降は新規ノートを作成しなくなったのでどんな状況か分かりません)。

Evernote は自分にとって「ノートアプリ」の先駆け

クラウドノートアプリの衝撃

Evernote はスマホで使えるクラウドノートアプリの先駆者だったと記憶しています。それ以前の私は Symbian OS デバイスのメモアプリ (ローカル保存のみ) を使っていたのですが、iPhone 3Gs が出て初めて iPhone を使い始めた後に Evernote も使い始めた記憶があります。 Evernote が「クラウドにメモを保存できて複数デバイスで共有できる!」ということがとても新鮮でした。当時は Windows をメイン使いしていたので、Windows 版と iOS 版が同期できることにとても感激していました。「本当は仕事の情報も全部放り込みたい!」欲求と戦いながらもプライベート情報は結構入力していました。ちなみに今残ってる初期のノートはヤフオクの出品文面のドラフトでした...

Evernote からの脱却

Note アプリはアプリはたくさん使ってきた

ノートアプリは色々と使ってきました。主に iOS での入力がメインです。 Evernote を使い始めたことは Windows で ATOK を使っていたこともあり、お金を払って Justsystem の MetaMoJi やら Note Anytime という似て非なるアプリを購入したり、ジャーナル (日記) アプリというものを知って Momento を使い始めたのもこの頃でした。
ノートアプリの派生として、メモToDo 管理マインドマップなどさまざまなアプリが登場していろいろ買って試していました。最近は買い切りは少なくなってサブスクが増えてきますが、実用として使っているものは今でもたくさんあります。Evernote 以外を書き出していて自分でもびっくりです。

(iOS) メモ, Google Keep, Day One, GoodNotes, Agenda, Things, MindNode

さすがに MindNode を毎日使うことはありませんが、それ以外はほとんど毎日何かしらの形で使っています。本当はその用途も書き出したのですが、長くなるので記事を分けることにしました。

ちなみに会社業務でのノート整理は Lotus Notes を長らく使っていましたが、クラウドノートとしては業務用クラウドストレージの Box に Box Note というサービスが提供されたので、自分のメモや原稿は Box Note で、整理済み資料は wiki に登録してこれをメンテナンスする、というやり方をしていました。今現在その会社の社内システムのことは分かりませんが、きっとそれなりに優れたものを取り入れているのだと思います。

昔は日経紙面ビューア

上に挙げたように色々なノートアプリを使っていますが、Evernote を使い続けた一番の理由が、新聞記事のスクラップブックとして使い続けていた、からです。 上にも紹介したように、何かと理由をつけて新しいノートアプリを試していたのですが、Evernote をそれなのに使い続けたのは、日経電子版で紙面イメージも記事とともに Evernote に保存できる連携機能を提供されたのが大きいです。

オリジナルの日経の発表資料が削除されていたので PR TIME から借用。

今は日経新聞社が Evernote との提携を終了し、紙面ビュアーのスクラップ機能がなくなり、電子版の記事の Evermnote 連携もなくなってしまったので、最近は手動でスクラップブックを作ることになってしまいましたが。(要はコピペの繰り返し)

もちろん「そもそも日経電子版では記事を📎ボタンを押せば保存できるじゃん!」というのも事実です。今では確か 10,000件という上限だったと思いますが、上限があるということは何でもかんでも放り込んでいきましょう!というものでは無いようですし、気軽に📎ボタンを押すと記事を読もしないで先に進みそうです。自分が「スクラップする価値のある記事か?」と考えてちゃんと読んだ上で、保存の儀式をすることで記事へのアテンションを高めることに(つもりに)なっています。そして「あんな記事があったはず!」と言う時に検索して記事の内容を再度確認できます。

もちろん有料会員

昔は有料会員限定機能に惹かれて有料会員になったような気がしますが、新聞記事スクラップを始めると無料会員の上限容量 (60MB/月) を確実に超えるので、Personal 会員として年会費を xxx 円支払っています。とはいえ、100GB/月程度だと思いますので、Personal の上限 (10GB/月) から考えるとバカバカしいという気もします。特にここ数年 Evernote の UE は悪化しているので、毎年サブスク延長のタイミングで「また 1 年金を払う価値あるのか?」と確認はしていますが、乗り換えるのがめんどくさいのでついついそのままにしている、というのが実情だったと思います。

スクラップブックのための利用だと、60MB/月 では足りない。

最近の Evernote はひどい

過去「使い易くなった!」と思ったことがないけれど

Evernote は会社オーナーの移り変わりや大きなデザイン変更などがあり、その度に何か「使い易くなったな!」と思うような変更はなかったと思います。UI も新しく出てくるノートアプリの斬新さに比べると「古臭い」イメージは拭えないと思います。しかし、私の場合は目的別にアプリを使い分けていたので、記事のスクラップが中心の利用方法としては大きな不満は感じていませんでした。ただ単に毎月 100MB 前後の新規記事を確実に保存できて、かつ必要な時に検索、表示できれば文句はありませんでしたが...

この数週間は同期以前にローカルへの保存も完了しない

私の Evernote の使い方としては、iPad で毎朝スクラップ新聞を読みながら記事をチェックして、気になる記事の紙面イメージと電子版の記事を一つのノートにコピペしていくのがメインです。以前から誌面イメージをコピペした後の同期に時間がかかることはたまにありましたが、ここ数週間は「タイトル一行だけでもローカルへの保存が完了しない」、「タイトルと画像をペーストしたらどちらか片方しか保存されない」、「保存できたと思っても実は同期が失敗していて次にアプリを起動した時にはノートが消えていた」というような現象がほぼ全ての新規ノートで発生していました。
それでもアプリの再起動、iPad の再起動、アプリの削除&再導入までやって凌いでいましたが、それでもほとんど改善が見られなくなりました。

サブスク更新して間もないけれども「捨てる」決断

朝新聞を読んでいると「スクラップがうまくできない」ことがストレスになってきたので、この春にサブスクを更新したばりでしたが、もう Evernote とは違うノートにスクラップしていこう!と腹を決めました。


次回はどのアプリに移行するか?という悩みの部分を書いておこうと思います。